【パリ共同】フランス大統領府は26日、暴動が発生した南太平洋の仏領ニューカレドニアに出していた非常事態宣言を、予定通り現地時間28日午前5時(日本時間同日午前3時)に解除すると発表した。独立派に歩み寄り、対話の再開を図る。治安部隊480人の追加派遣も表明、治安の安定化を急ぐ。

 フランスからの分離独立を目指す政治勢力のデモが引き金となり、13日から暴動が発生。フランス政府は現地時間16日午前5時に、12日間の非常事態を宣言していた。

 ニューカレドニアを訪問したマクロン大統領は23日、暴動の引き金となったニューカレドニアの地方選を巡る憲法改正について「強行しない」と述べた。