約6割の女性は「SPF」について誤解している?

「アースケア」が、「日焼け止めのSPF値」に関する調査を行い、その結果を発表しました。調査は、2024年03月23日(土)、30〜50歳の女性100人を対象に、インターネット上で行われました。

 それによると、59.8%の女性が「SPF値30以下の日焼け止めは、SPF値50の日焼け止めより効果が低い」と思っていることが判明しました。

 SPFとは、「Sun Protection Factor」の略でB紫外線(UVB)の防止効果を表す数値です。数値が大きいほど、B紫外線を防ぐ効果が高いことを示しています。この数値は50+まであり、50+がもっともB紫外線を防ぐ効果が高いことを表しています。

 また、A紫外線(UVA)に対するサンケア指数(PFA)というのもあり、PA+,++,+++,++++と表示されます。UVAの防止効果を「+」の数で表しています。

SPFに関する調査

SPFが高い日焼け止めの「日常使い」、なぜ良くない?

 調査を行った「アースケア」は、毎日の紫外線対策に必ずしもSPF値50の日焼け止めが必要ではない、としています。

 例えば、資生堂の調査「紫外線対策にかかせない『SPF値』、『PA分類』と最適指数」によると、

・SPF15の紫外線カット率は、約93%
・SPF30の紫外線カットは、96.7%
・SPF50の紫外線カット率は、98%

とあります。このようにSPF30とSPF50の違いは、1.3%とわずかであることから、「SPF」に関しては、30程度あれば紫外線をしっかり防げるそうです。

 また、SPF値が高い日焼け止めは、その成分が、肌への負担になることを指摘します。

「一般に、SPF値を高くするためには、『紫外線吸収剤』と呼ばれる紫外線カット成分を配合します。

 問題は、この紫外線吸収剤が紫外線をカットするしくみです。紫外線吸収剤は、紫外線をカットする際、肌の上で化学反応を起こし、熱変換を行います。この熱変換が、肌に刺激を与え、負担になってしまいます。SPF値を高めるために使用される『紫外線吸収剤』は日常使いにはおすすめできません」(アースケア)

 日差しが強くなる季節がやってきました。ただ、「日焼けをしたくないから」といって、やみくもに高SPFの日焼け止めを使うのではなく、肌ダメージを防ぐためにも、「紫外線吸収剤不使用」の商品を選んだり、使用時のシチュエーションによって使い分けるのがよさそうです。

(LASISA編集部)