ガチ勢が推しに使う金額は?

 流行りの「推し活」の楽しみ方は人それぞれです。ライトに楽しむ人だけでなく、ガチ勢と呼ばれている人もいます。それでは、ガチ勢は推しにどのくらいの金額を使っているのでしょうか。本記事では、ライトなオタクとガチ勢の違いや、ガチ勢が推しに使う金額などについて紹介します!

ライトなオタクとの違いは?

 ライトなオタクとガチ勢には、明確な線引きや定義などがありません。weblio辞書では、ライトオタクについて次のように解説しています。

 極端にのめり込むことなく比較的軽度といえる範囲内でオタク趣味を楽しんでいる者のこと。軽めのオタク。オタクの程度の軽重に明確な定義や線引きがあるわけではなく、オタクとライトオタの境界はあくまで主観に基づく曖昧なものであるが、“当該分野に興味のない一般人が見てドン引きするか否か”といった観点は判断の手がかりとなり得る。

 ライトオタクなのかガチ勢かを決めるのは、その人自身です。ただし、本人がライトオタクだと思っていても、周囲からはガチ勢に見える場合もあるでしょう。

ガチ勢が推しに使う金額

ガチ勢が推しに使う金額

 では、ガチ勢が「推し活」に使う金額はどのくらいなのでしょうか。推し活に関するビジネスを展開する「Oshicoco」が、8,000人を対象としたアンケートを実施した結果を公開しました。

 アンケートでは、調査対象を「中高生」「18歳〜24歳」「25歳以上」の3つにわけ、推し活に使う金額を調査しました。年代別で月に使う金額をみていくと、中高生では「10,000円以下」22%、「5,000円以下」25%、「10,000円以上」26%、「3,000円以下」27%が最多となっていました。

 続いて18歳〜24歳では、「50,000円以上」15%、「50,000円以下」19%、「30,000円以下」31%、「10,000円以下」35%となっていました。

 最後に25歳以上では、「50,000円以上」22%、「50,000円以下」22%、「30,000円以下」30%、「10,000円以下」26%でした。

 結果をみていくと、中高生でも26%が月に「10,000円以上」を推し活に使っています。18歳以上になると金額が上がり、25歳以上では22%が50,000円以上使っているという結果です。

推し活代の対象は?/インターリンク調べ

推し活代の対象は? 推し活代の内訳は?

「推し活」の対象となるジャンルはさまざまです。インターネットサービスを展開する「インターリンク」が、6,854人を対象に実施したアンケート調査によると、「2次元」55%、「2.5次元」8%、「3次元」37%という結果がでています。

 推し活にかかる金額の内訳も、ジャンルによって大きく変わってきます。代表的な用途は次のようなものでした。

 移動費
 宿泊費
 チケット代
 グッズ代
 服飾費

 ライブやコンサートなどがあるジャンルでは、開催地によってはチケット代だけでなく、移動費や宿泊費などが必要になります。参加する回数が多いほど、その費用は大きくなるでしょう。ジャンルによっては、“推しの誕生日に本人抜きで盛大な誕生会を行う”といった推し活もあります。そのための美容院代・服飾費・装飾費なども、推し活にかかる費用です。

推し活に対する世間の声

 推し活に対する世間の声を、X(旧ツイッター)を通してみていくと、

「私の周りは『推し活は自分のペースで!!』て叫びながら紐がゆるゆるの財布持って時速300kmでアクセル踏み込み続けてるオタクしかいない。そのうち風になる」

「平日毎日出社してて出社後推し活してる人たちすごいな…どこから出てくるんやその体力」

「私はすぐ飽きてしまうから推し活とは無縁なんだけど、アイドルでもタレントでも漫画のキャラでも、自分でこれだ!!ってものにハマれるのってすごい羨ましい。推し活してる人ってキラキラしてる気がする」

「私の知る限り、推し活してる人は人生で最も恋愛・結婚しやすい20代を推しに捧げるので、30過ぎてから全員婚活に苦労してる。若さも貯金も失ってるからな。推し活に熱中し過ぎるリスクとしてもっと知られた方がいい、推し活は麻薬」

 推し活に対して、 “キラキラしてる”と感じている人もいるようです。一方で、推し活を楽しんでいる人に対して、体力や財力に言及する声もありました。

【まとめ】
 アンケート結果にもあるとおり、20代以降は推し活に使う金額が多くなりがちです。恋愛や結婚を後回しにしてしまうと、その後に苦労する可能性があるでしょう。推し活に使う金額はその人次第ですが、自分なりの方法で好きなものにお金や時間を使うのが「推し活」です。

 ライトなオタクとガチ勢の線引きは、金額や使う時間だけで線引きできるものではありません。推し活のために仕事を頑張っているという人も大勢います。「日々を頑張るための励みがほしい」と思っている人は、推し活を始めてみてはいかがでしょうか。

(朔)