デスクワーカーである筆者は、業務効率化に直結するマウスをとても重視しています。腱鞘炎に悩んだこともあって、人間工学的に優れたマウスもいくつか試してきました。
先日発売されたサンワサプライの「リングマウス3」(品番:MA-BTRING3BK)は、そんな自分にとって、まさに注目の一品。早速買い求めました。
【「リングマウス3」はこんな人にオススメ!】
- 長時間のマウス操作による腱鞘炎を予防したい
- プレゼン時やPCで動画を視聴する際に、遠隔操作できるマウスが欲しい
- 携帯性の高いマウスを探している
直感的にすぐ覚えられる操作
同社は、過去に先行モデルとなる「リングマウス」を開発・販売しており、今回が最新のモデル。形状は、先行モデルとさほど変わりませんが、操作性(センサーの反応精度)がアップしているそうで、期待が膨らみます。
パッケージの中身は、マウス本体とUSBケーブルというシンプル構成。USBケーブルは、マウスを充電するために使います。
充電時はマウスの小さなLEDが赤く点灯し、50分ほどして消えたら満充電となります(充電中はマウスの操作はできません)。ちなみにマウスの使用中にこのLEDが緑色に点滅したら、電池がまもなく切れるサインです。
![](https://media.loom-app.com/loom/2024/05/20/ba36953d-8baa-40c2-ac04-c8353cb4f0e6/original.jpg?w=960)
ところで、「リングマウス3」は、Bluetooth接続とワイヤレス接続の2バージョンあります。ワイヤレス接続とは、USBレシーバーをPCのUSBポートに差して通信する仕組み。
Bluetooth接続のほうの標準価格は8470円と、ワイヤレス接続(7700円)より若干高め。しかし筆者のPCは、常時USBポートが埋まっているため、Bluetooth接続を購入ました。
そのためペアリングが最初に必要です。やり方は、マウスのスイッチをONにして、L・Rボタンを同時押ししてから、PCで「デバイスの追加」をするだけです(下写真参照)。これで使用する準備が整います。
![](https://media.loom-app.com/loom/2024/05/20/34d9aed0-275d-4598-ba79-701d541bc418/original.jpg?w=960)
では、操作面について説明しましょう。リングマウスを使うのは初めてですが、別添の説明書に操作法が書かれているので、こちらを参照しながらやってみます。
まず、どちらかの手に持って、下部のリングに人差し指を通します。利き手でなくても、操作はできそうです。ですが、慣れるまでは利き手で扱った方が良さそう。あとは親指を使うだけ。
![](https://media.loom-app.com/loom/2024/05/20/931e55cb-56f1-4f9f-8b53-2b9b8dfc2940/original.jpg?w=960)
中央にある黒いボタンは、カーソルセンサーです。カーソルを動かしたい方向に軽く押す(傾げる)ことで、PC画面上のカーソルが動きます。
左側にある「L」(Lボタン)は1回押しで、クリックです。このLボタンは、ドラッグ&ドロップの役目も果たします。そのやり方は比較的シンプルで、ドラッグする対象をクリックし、Lボタンを3秒ほど長押ししてからカーソルを移動させます。Lボタンを再度押すとドロップに。
右側にある「R」(Rボタン)は、通常のマウスの右クリックと同じ働きです。
上と下にある山型マークは、スクロールボタンです。マウスのスクロール機能とまったく同じです。また、PowerPointを開いているときは、スライドの進み・戻しに対応します。
そして、上の山型を3秒ほど長押しするとPowerPointはフルスクリーンとなります(再度の長押しで解除)。フルスクリーン時に、下の山型を長押しするとブラックアウトします(再度の長押しで復帰)。
行なえる操作は以上。基本的に一般的なマウスでできる操作は「リングマウス3」でもすべて可能です。
腱鞘炎や肩こりのリスク要因が大幅に減る!
実際に何日か使ってみての感想を、率直に述べましょう。
使用前の段階で一番懸念したのは、カーソルセンサーの精度でした。カーソルが思うように動かせないとか、動きが速すぎるまたは遅すぎる可能性を案じていたのです。
ですが、これはいい意味で裏切られました。最初のうちは練習が必要ですが、しばらく扱っていると、割とスムーズにカーソルを動かせるようになります。
![](https://media.loom-app.com/loom/2024/05/20/83af0af1-154c-4ee8-9873-f0a568da53f6/original.jpg?w=960)
ただ、一般的なマウスのような細かい動き(たとえば1行分だけ上に動かす)は、なかなか難しいです。もっともそれは、ハードウェア的な問題というよりも、長年使い慣れたマウスとは全く違う方法に慣れていないだけの話です。
また、最初に覚えておきたいコツは力を入れすぎないこと。LボタンやRボタンも同時に押してしまいがちになる恐れがあります。
あとは、やはりドラッグ&ドロップの3秒長押しは、大きなボトルネックです。一般的なマウスなら0秒でできることなので、フラストレーションを感じます。
ただこれは、(説明書にはないですが)Lボタンを押した状態でカーソルセンサーを動かすことで、タイムラグゼロでできることに気づきました。つまり、片方の親指でLボタンを押し、もう片方の親指でカーソルセンサーを操作するのです。いずれにしても、繊細な操作ができるまでには、根気が要ります。
PCで視聴中の動画の遠隔操作も可能に!
逆に、一般的なマウスと比べた明らかな優位点は、腱鞘炎や肩こりのリスク要因が大幅に減ることです。こうした不調に悩んでいた筆者にとっては、大きなアドバンテージ。
そして、PCから遠隔で視聴中の動画の切り替えなどができるのもうれしい機能。それはワイヤレスマウスでもできることですが、いちいち台所までマウスを持っていくのはめんどう。
対して、「リングマウス3」は、指にはめたままですし、その状態で調理や作業も結構できます。もちろんプレゼンのシーンでは、大活躍します。
さらに付け加えるなら、場所を取らないことが大きなメリットとなる場面も。たとえば、混み合ったカフェのカウンター席でノートPCで作業するときは、マウスを置くのもはばかられます。
そんなときは「リングマウス3」の出番です。特にタッチパッドが苦手な人には、ありがたい存在となります。
総合的に見て、従来のマウスが完全に不要になるとまではいきませんが、ドラッグ&ドロップやスクロールを伴わない作業では、重宝できるでしょう。腱鞘炎を予防したい方、プレゼンの機会が多い方なら大いにすすめたいと思います。
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