育児休暇(以下、育休と表記)からの復帰を控えたママが考えた、職場復帰に向けての「最強トレーニング」を紹介した動画が、Instagramで6万回再生され話題となりました。動画を投稿したのは、飾らない育児を公開し、「日本一赤裸々な育児」を発信している2児のママ、kikoさん(@kiko.summerhascome)です。

 下の子どもの育休明けまで1カ月をきり、職場復帰に向けてkikoさんが考えた、ユーモラス溢れるトレーニングとは…!?

①ズッコケ注意!久方ぶりのヒールウォーキング
ヒールを履いて歩くことは、育休中あまり機会がないものです。ヒールパンプスを靴箱から取り出し、赤ちゃんを抱っこしながら自宅の廊下をカツカツと早足で歩きます。

②「育休どうだった?」→「いや〜大変でした」と返す練習
「いや〜大変でした」と絶妙な表情で答える練習をするkikoさん。こっそり差し込まれた画像には、お子さんとプールを楽しんだり、コタツでのんびりするkikoさんの写真が…。トレーニングの動画には、このような『小ネタ』が散りばめられています。

③頻出フレーズ1000本ノック!
「いつもお世話になっております」「引き続き宜しくお願い致します」などの職場で頻出するフレーズの入力練習です。しかし、よく見ると最後の一文は「ちょっと何言ってるかよく分かりません」の一文を発見…!

④素早くメモをとる練習
続いては、職場でメモをとる練習。「すぐに忘れちゃう!」とテロップを添え、アポの日時をメモにとるkikoさんですが、よく見ると「上司の名前 田中」「会社行く日 月火水木金」と、「そこから…!?」と思えるようなメモも書かれていました。

⑤どうでもいい会議でこっそり内職をする技
パソコンを開きながら相槌を打ちつつ、隙をみてこっそり内職に勤しむ練習です。kikoさんの素早い表情の変化がクスッと笑いを誘います。

⑥「お先に失礼します〜!」去り
「一番大事!醸し出せ謙虚さ」とテロップを添えて、頭を軽く下げて帰宅するママを演じるkikoさんですが、その次には気配を消すように、後ろ向きで歩きながら帰宅する様子が…。最後には「逃げろ」というテロップを添え、猛ダッシュで帰宅するkikoさんのユーモラスな姿で動画は締められました。

ユニークな職場復帰トレーニングを発信したママに聞いた

 kikoさん(@kiko.summerhascome)に話を聞きました。

ーー『職場復帰前最強トレーニング』はとても斬新な発想ですが、なぜこのトレーニングを発信をされたのでしょうか?

「育休からの職場復帰に対して、私自身少し憂鬱な気持ちと、一方で肩の力が入ってしまう感覚がありました。そんな自分自身に、また、見てくださる同じ境遇のママも含めて『そんなこと一回忘れよう』『これくらい肩の力抜いてやっていこう』というメッセージを伝えたかったことが、この動画を作成した背景です」

ーー所々に散りばめられた「小ネタ」に秘められた思いを教えてください。

「久しぶりに戻るのだから、『初日から100%の仕事の出来なんて目指さなくていい』『こんな初歩のところからだって少しずつ思い出していこう』(会社に行く曜日など)という思いをのせました」

ーー仕事と育児の両立、頑張るパワーの源はなんでしょうか。

「忙しい日々の中でも『なぜ自分は今この選択(子育てをしながらその職場でその働き方をするということ)をしてるのか』ということを、思い出すことです。そこに意思がなければただの忙しい日々としか感じられませんが、目標を自分で分かっていれば、また頑張れます。

 また、ワーママ生活を続けるためには『続けられない頑張り』は、何より真っ先に手放すべきものだと思うので、自分と家族の心の健康を一番に優先して、家事や育児の手を抜いています。仕事も頑張りますが、頭の中ではこの動画のようなことを考えて、気楽にできるよう努めています」

 職場復帰を控えたママの最強トレーニング動画には、多くのコメントが寄せられました。

「『ちょっと何言ってるか分かりません。』しか分かりません(笑)」
「同じくまもなく復帰です!kikoさんも一緒だと思うと、なんだか心強いです」
「やばいおもしろすぎますw私も復帰までトレーニングしますww」
「もう面白すぎて、大好きです!!kikoさんの小ネタ中毒性が‥」

 3歳と0歳を育てるワーママkikoさんのInstagram(@kiko.summerhascome)ではリアルでクスッと笑える投稿を見ることができます。

(まいどなニュース/ラジオ関西・ANNA)