受注販売会「遠州ゆかたまつり」が現在、遠鉄百貨店本館(浜松市中央区砂山町、TEL 053-457-0001)4階で開かれている。(浜松経済新聞)

 ストライプ柄を中心とする遠州綿紬

 コロナ禍が落ち着き花火大会や夏祭りの本格的な再開が予想される今年、浴衣の着用機会の増加を見込み、同店では例年より早い4月から販売イベント「ゆかたフェア」を展開している。「遠州ゆかたまつり」は同フェアの一環として企画。浜松の伝統織物「浜松注染(ちゅうせん)」と「遠州綿紬(めんつむぎ)」を特集し、反物からオーダーメードで注文を受ける。

 オーダーメードの浴衣は適切なサイズに仕上がるため、着用しやすく着崩れしないのが魅力という。10分程度で採寸でき、注文から約1カ月で完成する。「夏に間に合うこのタイミングであつらえて、浴衣を着て花火大会へ出掛けてほしい」と呉服担当者の力元ゆり恵さん。

 浜松注染は、通気性の良い着心地と、水彩画のような涼し気な美しさが特徴。遠州綿紬は、しっかりと織り込まれた丈夫な生地で、凹凸のある素朴な風合いを楽しめる。会場には4社が集まり、地元織物を使った浴衣や和装小物を並べる。

 「白井商事」(中央区)は、流水や花などの古典柄を中心に、現代風に色味をアレンジした浜松注染の反物を用意する。価格は反物=30,800円〜、仕立て=33,000円〜。「ぬくもり工房」(浜名区)は、ストライプ柄を中心とした遠州綿紬の反物約50種類をそろえる。価格は反物=14,300円〜、仕立て=29,700円〜。巾着(1,540円)や扇子(3,300円〜)などの雑貨も販売する。

 織物製造会社「そま工房」(袋井市)は、丈夫で光沢ある風合いが特徴の天然繊維「アバカ」を使った織物雑貨を展開し、クラッチバッグ(12,100円〜)やアクセサリー(3,850円〜)などを用意。「喜多屋商店」は、魚やトラなどのかわいらしいのイラストやオートバイをデザインした浜松注染の手ぬぐい(1,320円〜)を販売する。

 5月18日には、バレーボールVリーグ女子2部「ブレス浜松」の選手たちによるトークショーを行う。選手がそれぞれ仕立てた浴衣を着用して登壇する。力元さんは「浜松にある良い織物を知り、浜松の浴衣を楽しんでほしい。若い世代の方も浴衣にチャレンジしてもらえたら」と話す。

 開催時間は10時〜19時(21日は17時まで)。5月21日まで。