「うまみ」をテーマにした企画展「NIPPON UMAMI TOURISM 植生と文化をまるごと味わう 風土に還るうまみのデザイン」が現在、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階のミュージアム「d47 MUSEUM」で開催されている。(シブヤ経済新聞)

 食品や調味料、調理器具などを販売する「うまみ商店街」

 47都道府県をテーマにする同ミュージアムでは、伝統工芸や観光、食文化などを切り口に各都道府県を紹介している。今回は、未来のデザインを考える展覧会シリーズ「LONG LIFE DESIGN」展の第3弾として、日本発祥の言葉で世界共通語になっている「うまみ(UMAMI)」をキーワードに、各地の郷土料理やその文化を伝える活動から未来を考える。

 会場では、47都道府県の郷土料理を一品ずつ選出し、料理にまつわる素材や道具などを展示しながら、生まれた背景や文化がどのように育まれ伝えられてきているのかなど、活動を合わせて紹介。郷土料理は、昆布締め(富山)、つと豆腐(茨城)、けの汁(青森)、朴葉みそ(岐阜)、つがにめし(佐賀)、からし蓮根(熊本)など。

 会場に特設するショップ「うまみ商店街」では、各郷土料理に関連する食品や調味料、調理道具、書籍などを販売する。

 同フロアの飲食店「d47食堂」では、展覧会で紹介する郷土料理を膳にした「うまみ定食」を期間限定で提供している。定食の内容は月ごとに変わり、第1弾として6月6日まではたこめし(兵庫)、まんばのけんちゃん(香川)など西日本の料理を提供している。

 開催時間は12時〜20時。入場料はドネーション形式。9月15日まで(6月4日・5日は休館)。同展公式音声ガイダンスをポッドキャストで配信している。