「カイジ」の福本伸行と「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじによる同名コミックを生田斗真とヤン・イクチュンをW主演に迎えて実写映画化した映画『告白 コンフェッション』(5月31日公開)より、ヒロインを演じる奈緒の新場面写真が解禁となった。

原作コミックは、1998年に「ヤングマガジンアッパーズ」で連載され、名匠2人の共作が大きな話題を呼んだ人気作。死を覚悟した親友の最期の“告白”を聞いてしまった男と、言ってしまった男。密室で進んでいく、2人のこの上なく気まずい一夜を、圧倒的なスリルとスピード感で描き切った作品は、いまなお多くの読者の心を惹きつけている。

告白を“聞いてしまった男”こと浅井啓介を演じるのは、大ヒットを記録したアクション・エンタテインメント大作「土竜の唄」シリーズや『渇水』(23)など、幅広いジャンルの作品で主演を務める生田斗真。自らの罪をうっかり“言ってしまった男”ことリュウ・ジヨンを演じるのは、自身が監督、脚本、主演を務めた『息もできない』(10)が国際映画祭や映画賞で25以上もの賞に輝き、日本でW主演を務めた、『あゝ、荒野』(17)では日本国内で高い評価を集め、数々の映画賞を受賞したヤン・イクチュン。そして発表する作品が常に高い評価を集めている山下敦弘が監督を務める。

本作で、啓介とジヨンの大学山岳部時代の同級生、西田さゆりを演じるのは、2024年1月期ドラマ「春になったら」や公開中の映画『陰陽師0』、そして公開が控えている『先生の白い嘘』(7月5日公開)、『傲慢と善良』(9月27日公開)など多くの映画、ドラマで活躍し、いま注目を集めている実力派女優の奈緒。2019年のドラマ「あなたの番です」の怪演で強烈なインパクトを残したことも記憶に新しいが、監督の山下は奈緒のことを「数少ない出演シーンでも映画全体のことを一緒に考えてくれる俳優」と語っている。

大学の卒業登山中に行方不明となり事故死とされていたさゆりだが、さゆりの17回忌となる慰霊登山中に啓介とジヨンは遭難。もう助からないと死を覚悟した時、ジヨンが浅井に「さゆりは自分が殺した」と“告白”する。その後、山小屋に避難し命を取り留めた2人だが、気まずい一夜を過ごす内に、浅井とジヨンがお互いに秘めていたさゆりとの過去が暴かれていく。

今回解禁された場面写真では、大学の卒業登山中、木に腰かけどこか寂しそうな目でこちらを見つめるさゆりの姿や、険しい表情のさゆりと若き日のジヨンが対峙する2ショット、さらにベッドの中のさゆりが潤んだ瞳でこちらを見つめる様子などが写しだされている。

今年は主演ドラマの放送から始まり、出演している映画の公開も目白押しと絶好調の奈緒。多くの俳優や映画監督、演出家が称賛を贈る彼女の熱演を、スクリーンで堪能してほしい。

文/スズキヒロシ