昨年後半の成績が冴えなかったセリフォスだが、復帰初戦となった前走のレースぶりからは、ここ安田記念に向けて明るい兆しが見えた。まだまだ鋭い末脚は健在。一昨年のマイルCS制覇以来のGI制覇を狙う。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■6/2(日) 安田記念(3歳上・GI・東京芝1600m)

 セリフォスの前走のマイラーズCはデビュー以来、最高馬体重の498kg。陣営のトーンからも休み明け感が伝わってきたが、結果は2着。勝ち馬ソウルラッシュとは斤量の差もあったことを考えれば優秀な内容で、地力上位を再認識。安田記念の成績は過去2年、4着・2着と、まだ勝ってはいないものの安定しており、その2年での勝ち馬ソングラインも引退していて、今回は絶好のチャンスだろう。鞍上は川田将雅騎手。

 ソウルラッシュもまた、セリフォス同様に前走は昨年12月の香港マイル以来のレース。2着のセリフォスに比べれば斤量が1kg軽かった分はあったにしても、大外から鋭い決め脚で強豪馬を一蹴。6歳とはいえ、まだまだ衰えはなく、むしろここに来て進化しており、GI初制覇も十分射程圏。鞍上はJ.モレイラ騎手。

 ナミュールは昨年のマイルCSを勝ち、ドバイターフでも僅差の2着と、ここに入っても実績は上位。前走のヴィクトリアマイルは8着も、遠征帰りで馬場も合わなかったので度外視したいところ。巻き返して2つ目のGI制覇を狙う。鞍上は武豊騎手。

 その他、屈腱炎から立ち直って前走の大阪杯で4着に入ったステラヴェローチェ、ここに来て2連勝と勢い十分のパラレルヴィジョン、昨年の毎日王冠でGI・3勝馬ソングラインを負かしたエルトンバローズ、そして日本の有力馬を香港で退け、G1・7勝という称号を引っ提げて来日したロマンチックウォリアーなどが上位を狙う。発走は15時40分。