<UEFAチャンピオンズリーグ:レアル・マドリード2−1バイエルン・ミュンヘン>◇8日(日本時間9日)◇準決勝第2戦◇サンティアゴ・ベルナベウ

【マドリード=高橋智行通信員】4季ぶりの優勝を目指したバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)はアウェーでレアル・マドリード(スペイン)に1−2で逆転負けした。後半23分にFWデービスが先制点を挙げ、GKノイアーの好セーブも光ったが逃げ切れず、2戦合計3−4で敗れた。

ドルトムント(ドイツ)が待つ決勝にはたどり着けず、11季ぶりのドイツ勢同士の決勝は実現しなかった。

1−2の後半追加タイムの13分、DFデリフトがネットを揺らした。だが、その前のプレーでオフサイドがあったとして認められなかった。このシーンについてトゥヘル監督の怒りは収まらなかった。

記者会見での一問一答は以下の通り。

−ゴールが認められなかった最後のプレーの判定について

それは明らかなもので、現代サッカーのあらゆるルールに反しているものだと思う。最初の大きなミスは副審によるものだ。アディショナルタイムでデイビスにも同じことをしていたよ。副審は旗をあげたが、少しおかしな気分だよ。オフサイドだと確信することはできない。あの状況で旗をあげるには勇気が必要だが、あれは大きなミスだ。そして主審には笛を吹かないという選択肢があるのに、笛を吹く決断を下したんだ。それはあらゆるルールに反していることだ。残念だが、我々はそれを受け入れる。物事とはそういうものだ。しかし、あれが逆だったらあのようなことは起こらなかっただろう。

−レフェリーの謝罪を受け入れられるか(※試合後、DFデリフトが副審からオフサイドの判定について謝罪されことを明かしていた)

謝罪は受け入れるが、今は謝罪する時ではないし、重大なミスを2度も犯す時でもない。誰もがミスを犯す可能性があるが、レフェリーもその水準に達していなければならない。もし最高のレベルを提供できないのならば、ほとんど何の役にも立たない。それは価値がないことだと思う。

−最も苦い敗戦か

本当に腹が立っているよ。私は常に完璧なプレーをすることを求めている。マドリードで、あのような状況を考慮した場合、我々はそのレベルに達する必要がある。我々にはカウンターのチャンスがたくさんあったし、決定機もあった。それが我々に酸素を与えてくれたが、どうすれば良いプレーができるかを知る必要がある。あと1歩で目標を達成できたし、全力を出し切った。最も苦い敗戦かは分からない。私はこれまで負けて苦しんだことは一度もないが、決勝で負けたこともある。全てを出し切ったが、なぜそれで不十分だったのか理解できない。