◆西武―ソフトバンク(5日、ベルーナドーム)

 モデルで俳優の細川愛倫(あいりん)が試合前の始球式を務め、わずか4カ月での夢実現に驚きを口にした。

 父は西武やソフトバンクなどで捕手として活躍した細川亨さん。幼少期にバックネット裏から父のプレーする背中を見てきた愛倫は、1月に西スポWEB OTTO!のインタビューで「始球式に出たい」と熱望。弟の旺輝さんと投球練習をする動画も載せていた。その話を知った関係者から愛倫のもとへSNSを通じてオファーが届いて実現。「本当にびっくりでしかなくて。でも口に出して(表に)上げていくことがやっぱり大事なんだなと思います」と行動することの大切さを実感した。

 「こどもの日」ということで父が捕手役を務めることは当日知ったという。「後ろから見ている姿が多かったので、ちょっと新鮮味がありました」。ボールは大きく左に外れたが、亨さんは「グローブに当たっているのでね。パスボールだと思います」とまな娘をフォローした。

 亨さんがソフトバンクでプレーしていた2014年の日本シリーズ第3戦には旺輝さんが始球式を務め、亨さんが受けた。「きょうだいで始球式をすることってあるのかな」と喜びをかみしめた亨さんは「自分はどんなキャッチャーになりたいと言われても想像がなかった。そのときの感性で自然と自分の形はできてくる。愛倫もいろんな体験をしながら愛倫というものをつくりあげていければいい」とエールを送る。

 愛倫は「福岡に11年間住んでふるさとみたいなものなので、次はみずほペイペイドームで始球式をやりたいですね」と次の目標を掲げた。