日本バレーボール協会は7日、東京都内で男子日本代表の記者会見を開き、主将の石川祐希(ミラノ)は「今季はパリ五輪が一番の目標。メダルを取るために全てを懸けて臨んでいく」と7月に開幕するパリ五輪で1972年のミュンヘン五輪金メダル以来、52年ぶりとなるメダル獲得へ意気込んだ。

 ブラン監督は「私たちの夢は五輪でメダルを取ること。パリでメダルを獲得することは、日本バレーボール界に新たな歴史をつくる。五輪代表の12人の選手と1人の補欠選手の選出はネーションズリーグ後に行う。選考基準はネーションズリーグ中に発揮したパフォーマンス能力と、各選手の試合への影響力、チーム内の戦術面やメンタル面などです」と明かした。

 今後は沖縄県やオランダなどで合宿を行い、21日に始まる国際大会「ネーションズリーグ」に向けて調整する。6月4〜9日には北九州市でも開催され「五輪前哨戦」として世界のライバルとしのぎを削るほか、本番の代表争い、五輪の組み分けにも影響する重要な戦いだ。昨年大会では銅メダルを獲得。高橋藍(モンツァ)は「昨年以上の成績へ頑張りたい」と決意を込めた。

 世界ランキング4位の日本は同リーグの予選ラウンド第1週(ブラジル・リオデジャネイロ)の初戦では同6位で過去31勝30敗のアルゼンチンと対戦。同9位で3勝8敗のセルビア、同11位で16勝56敗のキューバ、同3位で27勝40敗のイタリアと続く。

 北九州市での第2週では同15位で26勝18敗のイラン、同10位で16勝19敗のドイツ、同1位で28勝59敗のポーランド、同7位で4勝3敗のスロベニアと顔を合わせる。

 第3週(マニラ)では同12位で41勝24敗のカナダ、同13位で12勝18敗のオランダ、同8位で24勝45敗のフランス、同2位で74勝137敗の米国と激突する。

 日本のほかポーランド、米国、ブラジル、フランス、ドイツ、カナダがパリ五輪の出場権を獲得済み。その他のチームにとっては、残り5枠に大きく影響する激しい戦いとなる。