◆西武―ロッテ(22日、ベルーナドーム)

 先発の隅田知一郎が7回途中2失点と粘りながら打線にあと1本が出ず今季2度目の7連敗。天敵ロッテにはついに今季8戦全敗となった。松井監督は「苦手意識をつくらないようにと思う中でも8敗している。何とかこれ以上は、と強い思いを持って次は戦いたい」と必死に前を向いた。

 昨季10勝の種市篤暉に最速153キロの直球で押し込まれたが、チャンスは2点を追う6回にあった。2本の単打と敵失で1死二、三塁とし、平沼翔太の右前適時打で1点差に。さらに外崎修汰が四球で続いたが、1死満塁で中村剛也が空振り三振。蛭間拓哉も中飛に倒れた。

 今季29敗中16度目の1点差負け。走者が出ても後続が進塁させられずに凡退する機会が多く、足を絡めてそつなく加点するロッテの攻撃と対照的だ。松井稼頭央監督は「終盤のところで1点を勝ち越せていない」と悔しさをにじませた。

 それでも前日21日には外崎が適時打を放ち、この日は平沼が2試合連続の適時打。源田も4試合連続安打と少しずつ打線は息を吹き返しつつある。「選手全員がなんとか勝ちたいっていう強い思いの中で、少し良くなってきている。もう一つ超えられれば、勢いに乗っていけるんじゃないか」と松井監督。暗く長いトンネルの出口から早く抜け出したい。(末継智章)