フレッシュリーグ九州硬式少年野球協会九州北部地区連盟主催の「ちくしの郷・匠プレゼンツ第9回理事長旗争奪中学硬式野球1年生大会2024」(西日本新聞社など後援)は4、5、6、11日、福岡県糸島市の曲り田野球場などで行われ、決勝で府中広島‘2000ヤング(ヤングリーグ)が8―5で博多南シャークス球団(ポニーリーグ)を破って初優勝を飾った。3位に同連盟の伊都ベースボールクラブ、福岡城南リトルシニアが入った。

 大会は同連盟をはじめ、リトルシニア、ヤングリーグ、ポニーリーグ、レインボーリーグから16チームが参加し、予選リーグを勝ち上がった4チームによる決勝トーナメントで優勝を争った。

 4日に福岡市東区の雁の巣球場で15チームが参加して開会式があり、二丈ファルコンズの白水劉毘(前原中)が「僕たち選手一同はこの大会を通じ、きずなを深めて戦うことを誓います」と元気よく宣誓。その後、福岡城南リトルシニアの豊田美月(当仁中)が始球式を務めた。

ソフトボール出身樋口活躍

 準決勝で博多南シャークス球団に大敗した伊都ベースボールクラブは、3番樋口絢也(元岡中)が2打数2安打と気を吐いた。2点を先制された初回、1死から2番波多大翔(同)が中越え二塁打でチャンスメーク。樋口は「初球から狙って波多をホームにかえす」と気合を入れ、初球を左翼へ運び一、三塁と好機を広げた。二盗も決めると、送球を受けた二塁手が三塁に悪送球。三走波多が生還した。

 1―7とリードを広げられた4回は先頭で左越え二塁打。予選リーグ2試合で7打数4安打5打点と当たっており、強敵相手にも実力を発揮した。

 小学時代はソフトボールに打ち込んだ。「5年生の時に米大リーグ・カブスの鈴木誠也選手の長打力に憧れた」と、プロ野球選手が夢に。中学入学と同時に迷わず硬式野球の伊都ベースボールクラブに加入した。「ソフトボールに比べてボールが小さく、球速が遅いからしっかり見ながらミートするよう心がけている」という。

 チームの1年生は15人。1―17の悔しさを味わっただけに、11月開催予定の「ほっともっと杯争奪中学1年生大会」へ向け、レベルアップを誓う。「みんなで一生懸命練習を頑張って優勝する」と意欲満々だ。

▽準決勝
福岡城南リトルシニア
00000|0
5021×|8
府中広島‘2000ヤング(5回コールド)
(福)高橋、増山、豊田―山田悠
(府)島谷、新田、堀、中元―梶本、藤本
▽本塁打 石川(府)
▽三塁打 大谷(府)
▽二塁打 吉本、西山、藤井、梶本(府)

 

博多南シャークス球団
2 3 0 2 10|17
1 0 0 0   0|1
伊都ベースボールクラブ
(5回時間切れ)
(博)戸髙、安部―森
(伊)尾崎、林、波多、上原―赤星
▽本塁打 河野(博)
▽三塁打 徳永(博)
▽二塁打 畑、東2、戸髙(博)波多、樋口(伊)

▽決勝
博多南シャークス球団
014000|5
40400×|8
府中広島‘2000ヤング
(博)北尾、東、森―森、安部
(府)島谷、新田、西山、脇、大谷―梶本
▽三塁打 徳永(博)
▽二塁打 森(博)藤本(府)