J1アビスパ福岡は23日、福岡市の雁の巣球技場でアウェー新潟戦(25日、デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を公開した。22日のルヴァン・カップ3回戦はアウェーで柏に後半追加タイムに失点して敗退。連覇がなくなった上にチーム得点王のシャハブ・ザヘディが2試合連続で警告2枚による退場処分を受けるショッキングな内容になった。

 長谷部監督は試合翌日のリカバリートレーニングを終えたザヘディとグラウンドで会話。「アドバイスをしました。(C大阪戦と)似たような形のイエロー(警告)ですね。1枚目は本人からすると多分、えって言うような不本意な感じがあると思うのでJリーグの傾向と審判の傾向を」と明かした。

 3月16日のFC東京戦の来日初出場からゴールを量産してきたが、ここ公式戦5試合はノーゴール(1アシスト)。相手の徹底マークに遭い、この2試合はラフプレーで計4枚のイエローカードを出されるなど不本意な結果になった。

 長谷部監督は「(Jの)センターバックはイライラさせて激しくチャージして、どのチームも、どのFWにやります。Jリーグの傾向というか。そういうこと(Jリーグの傾向)も含めて、うまく立ち回るっていうかね、自分自身をコントロールすることが大事」と話した。

 22日の退場処分でザヘディは新潟戦に続き、リーグ戦のアウェー柏戦(6月2日)も出場停止に。公式戦3連敗中のチームにとっては大きな痛手だが、本人にとっては心身ともにリフレッシュし、Jリーグの「傾向と対策」をたてる時間になる。「全然心配してない。彼はOK、わかったっていう感じでしたね」と長谷部監督は出場停止明けの再起を期待した。(向吉三郎)