備前焼の徳利を集めた企画展が備前市で開かれています。約400年前に作られた貴重な作品も展示されています。

備前焼の徳利は趣深い色合いと心地よい手触りを楽しむことができ昔からお酒をより美味しくたしなむための最良の器とされています。

会場には安土桃山時代から江戸時代にかけて作られた徳利約30点が展示されています。このうち安土桃山時代から持ち主を変えながら大切に保管されてきた貴重な徳利は、箱には当時の備前を表す「ひせん」の文字が書かれ、ワラに古文書を巻いたクッション材まで当時のまま残っています。

(平野桂子記者)
「伊部駅の近くの窯跡から出土した安土桃山時代の徳利は触る事もでき、約400年前の備前に思いを馳せられる」

(備前市埋蔵文化財管理センター 学芸員 田邊桃子さん)
「安土桃山時代の徳利は歴史の中でも最高傑作と言っていいほど素晴らしい形をしている。今の作家もその形を追い求め作っている人も多いと聞いている」

企画展は5月末まで備前市埋蔵文化財管理センターで開かれています。