いわゆる「オレオレ詐欺」以外にも問題となっているのが訪問販売。 突然玄関に入り込み、売れるものが出るまで居座るなど、消費者にとって不利益になる手口も増えてきています。 5月21日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、詐欺の被害に遭いそうになったリスナーの体験談などを紹介しました。

     

売れないリンゴを訪問販売?

以前この番組でイチゴの盗難に関するニュースを報じましたが、それに似た経験をした方から投稿が寄せられました。

「数年前、我が家の住宅地で不審な販売があったのを思い出します。いきなりインターホンを鳴らし『天候の影響で売れなくなったリンゴひと箱いかがですか?』と言ってきました。

ひと箱確か5,000円程度で、有名な産地と騙っていました。

その後出かける用事があって外で見かけたのですが、小さなトラックにいろんな箱に詰め込まれたリンゴを何人かが手押し車であちこちに運んでいました。

産地が一緒なら箱も揃っているはずだと思います。
これは盗品ではないかなと感じましたが、根拠がないので警察には行っていませんが、ああいう輩には気をつけた方が良いですよ」(Aさん)

お店で売れない理由は?

つボイは農作物がごっそり盗まれているニュースを聞くと、常に「食べるには多すぎるし、売るにしてもちゃんとしたルートで売れるのか?」と疑問を持っていたといいます。

小高「ネットオークションなんかで、ちょっと怪しいんじゃないかとか。

訪問販売もお店を持つまではできないけど、自分のところで作ったのをちょっとでもいいから広めたい、クチコミで何とかとか、真面目にやっていらっしゃる方もいると思うんですけど、そういう人まで嫌がられたりするのはかわいそうですね」

Aさんのケースが詐欺かどうかはわかりませんが、やはり訪問販売には注意が必要。

実際に農家の方なのか、どこの農家なのかを尋ねて確認することが必要もしれません。

屋根の点検はすぐにさせない!

今年元日の能登半島地震では、被災住宅に雨漏りなどを防ぐブルーシートをかけただけで高額な請求をした業者が逮捕されました。

このように災害後、屋根の修理を騙った詐欺が狙ってきます。
「近くで屋根の修理をやっていたところ、たまたま通りがかったあなたの家が気になって…」という体でやって来て、「点検は無料」と言いながら入り込んでくる手口です。

「屋根の飛び込み営業、ウチにも来ました。絶対に屋根に登らせちゃダメです、瓦を割ってわざと請求する奴もおりますから。ちなみに僕は一緒に屋根に登りました」(Bさん)

点検を受け入れる前に、実績のある業者なのかどうか確認が必要ですね。

総務省からの直電!?

直接家に来ないにしても、電話による勧誘にも注意が必要です。それもよくわからない内容で畳み込み、国の機関や役所名などを出して混乱させることを狙っている業者もあります。

「昨日、総務省と名乗って『この電話はあと2時間で使えなくなります。詳しく知りたい方は1番のボタンを押してください』と言われましたが、その気がないから切ってしまいました。
声は自動音声でしたが、今日電話をかけたら普通に使えたので、やっぱり詐欺だったんだろうと」(Cさん)

何が目的なのか不明ですが、この後応答を続けていれば、カード番号などを入力させていたのかもしれません。

つボイは「普通の機械音声応答なら、1番以外の選択肢もあるだろう」と突っ込み、怪しいことを指摘しました。
(岡本)