2024年5月17日、台湾メディアeNewsは、約120万台湾ドル(約580万円)を費やしてベトナム人女性と結婚した台湾人男性のエピソードがネット上で紹介され、議論を呼んだと報じた。

記事は、結婚適齢期を過ぎても結婚相手が見つからず、お金を払い仲介業者を通じて相手を探す台湾人男性が増えているとした上で、あるネットユーザーがSNS上でいとこの経験を紹介したと伝えた。

このユーザーによると、一人っ子のいとこは30歳になってもまだ独身で、いとこの父親、すなわちユーザーのおじは「生きているうちに孫に会えない」と考え、台湾で相手が見つけられないとみて仲介会社を通じてベトナムに相手を探しに行った。ところが、おじいわく「ベトナムの女性は韓国人としか結婚したがらない。 韓国人に選ばれなかった残りから拾うしかない」とのことで相手探しは難航、やっとのことで数人見つけ出した中から1人を選んだ。

ところが、相手に選んだ女性が後になって突然結婚をキャンセルしたいと言い出した。結局、仲介料を含めて70万台湾ドルを投じたが、嫁探しは失敗に終わり、仲介業者が2人目の「ベトナム人花嫁」をいとこに紹介した。この女性は姉も台湾に嫁いだこと、台湾に対して「進歩的でとても美しい」というイメージを抱いていたことから晴れていとこの妻となったようだが、1人目と合わせると総額120万台湾ドルもの費用がかかってしまったという。

この書き込みを見た台湾のネットユーザーからは「台湾人はもはや結婚相手探しで外国人から相手にされなくなっているのか」「この書き込みは、状況を理解していない台湾人男性に読ませるべきだ」「結婚相手が見つからないだけじゃない。今は出稼ぎだって台湾じゃなくて日本や韓国に行ってしまう」といった感想が寄せられた。

一方で「いとこが外国人と結婚したがる理由が見当たらない」「見知らぬ相手と結婚するために120万台湾ドルを使い、しかも言葉の壁がある中で子どもを作って育てるというのは負担が大きすぎる」「この父親は結局家系をつなぐために息子の嫁を言わば『買った』ようなもの。いったいいつの時代に生きているのか」といった意見も見られた。(翻訳・編集/川尻)