香港メディアの香港01は26日、ドラえもんの秘密道具をめぐる香港ネット掲示板の投稿が物議を醸していると伝えた。

香港のビクトリアハーバーで25日夜、世界初となるドラえもんのドローンショーが行われ、観客から大歓声が上がった。同日には、今夏に香港で開催される藤子・F・不二雄の生誕90周年記念イベント「100%ドラえもん&フレンズ」のチケット販売も開始された。

そうした中、香港の有名ネット掲示板・連登(LIHKG)に「ドラえもんがばかだと思う人はいないのだろうか?」とのスレッドが立った。投稿主は、ドラえもんの登場人物が遭遇する問題のほとんどが秘密道具を使えば簡単に解決可能なものだと指摘している。

具体的には、「のび太が寝坊したらタイムマシンで少し前の時間に戻ればいい」「のび太はいつもテストで0点を取るが、タイムマシンで試験後に行って答えを見るか、アベコンベ(触れるとあべこべになる。頭が悪いと頭が良くなる)で自分の頭をつつけば解決する」「のび太はいつもスネ夫のおもちゃをうらやましがるが、フエルミラー(映した物が増える)を使えばいい」など。

ほかにも、「スネ夫はいつも高い物ばかり食べたがるからグルメテーブルかけ(食べたい料理が出てくる)があればいい」「のび太のパパは渋滞で大変と言っているがどこでもドアを貸してあげれば済む」「テストが嫌だとかジャイアンに殴られたくないと言うが、あらかじめ日記(未来のことを書き込むとその通りになる)やもしもボックスで解決」「お小遣いが足りなければフエルミラーで増やせばいい」などとも主張した。

しかし、この主張に他のユーザーからは「そんなことを言ったらお話にならないだろう」「子どもが見るアニメなんだから」「アニメにそんなに真剣になる方がばかじゃない?」「毎回タイムマシンが出てきたらつまらないだろ」「スレ主の言い分でいったら、ドラえもんは10話で完結しちゃうよ」など、否定的な声が多く上がったという。(翻訳・編集/北田)