[16日 ロイター] - 国際貨物輸送大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、米国とカナダの年金基金、総額434億ドルについて、米金融大手ゴールドマン・サックスの資産運用部門に運用を委託した。ゴールドマンが16日発表した。

不安定なトレーディング、投資銀行事業への依存度を減らしたいゴールドマンにとって、資産運用事業の重要性が高まっていることを示している。

同社の運用資産は3月31日時点で2兆8000億ドル余り。資産運用事業の拡大では、競合するモルガン・スタンレーが先行しており、運用資産は7兆ドル近くに達している。

UPSは、年金運用を外部委託することで中核事業に専念しやすくなる。社内の投資運用チームはゴールドマンのアトランタ事務所に加わり、年金関連のサービスを継続する。