Davide Barbuscia

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米資産運用会社ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は23日、米国の消費者と企業が高金利で圧迫される中、米経済は年内にも景気後退(リセッション)に陥るとの予想を示した。

ガンドラック氏はローゼンバーグ・リサーチの創設者、デビッド・ローゼンバーグ氏が主催したウェビナーで、クレジットカードの延滞率上昇のほか、軟調な小売売上高など米経済に問題が起こりつつある兆候を挙げ、インフレ再燃よりも景気後退のリスクの方が差し迫っていることが示唆されていると指摘。「景気後退を示す兆候は多い」とし「物価上昇感より、景気後退感の方が強い」と述べた。

また、企業の債務不履行が急増すると予想しているため「トリプルC」格付けなどの高リスク社債からは距離を置いているとする一方、債務増加などに対する懸念にもかかわらず、米国債に大きく投資していると述べた。