[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は26日、最近の経済指標により、ECBは利下げへの自信を強めていると述べた。

ECBは6月の利下げをほぼ約束しているが、先週に賃金指標が予想を上回ったことを受け、一部で追加利下げ観測が後退し始めている。

こうした中、チポローネ氏はイタリアのトレントで開催されたイベントに出席し「さらなるショックがない限り、インフレ率は今後数カ月は現在の水準前後で推移し、来年には目標値まで低下するとわれわれは予想している」と指摘。「最近のデータはその方向性を示しており、われわれは制約的な金融政策スタンスを巻き戻すことができるという確信を強めている」と述べた。