[上海 27日 ロイター] - 中国の20年物特別国債は27日、銀行2行を通じたリテール販売が始まり、そのうち1行では30分以内に売り切れた。同国が不動産危機、不安定な株式市場、経済低迷に見舞われる中、投資家は安全資産に逃避している。

先週に入札があったこの債券(表面利率2.49%)は、中国が今年発行する1兆元(1380億3000万ドル)の超長期特別国債の最新分に当たる。

20年債(総額400億元)の大部分は銀行や保険会社などの機関投資家に販売され、ごく一部が招商銀行と浙商銀行を通じて個人投資家に販売される。

招商銀行は午前10時(日本時間同11時)に5億元相当について募集を開始。同行のモバイルアプリに表示された販売状況によると、10時30分までには完売した。