[リガ 6日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は6日、「ロシアの凍結資産から得られる収益の9割はウクライナ向けの武器購入に充てられるべきだ」と述べた。ラトビアの首都リガで行われたバルト3国首脳との会合後、記者団に語った。欧州連合(EU)の提案を支持した形だ。

その上で、同氏は「EUの中だけでなく、世界中で武器を購入できるよう合意することが重要だ」と強調した。

EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)は3月、欧州のロシア凍結資産から得られる収入の9割を徴収した上で、ウクライナに武器調達資金を提供するEUの基金に移すことを提案した。

西側で凍結されたロシア資産の約70%は、欧州の国際証券決済機関ユーロクリアが保有。ロシア中央銀行の有価証券や現金などで、1900億ユーロ(約2047億ドル)に相当する。

ショルツ氏は、ドイツとバルト3国は欧州での武器増産を後押ししており、砲弾と防空システムの生産は既に増加していると述べた。