吉備中央町の浄水場から有害性が指摘されている有機フッ素化合物＝PFASが極めて高い濃度で検出された問題で、山本町長らはきょう（15日）東京で、住民に対して行う血液検査の費用などについて国に支援を要請しました。

RSK

きょう吉備中央町の山本町長や町議会議員らが東京を訪れ、環境省の担当者に大臣宛ての要請書を提出しました。有機フッ素化合物＝PFASが高い濃度で検出されたのは円城浄水場で、水を飲んでいた住民からの強い要望を受け、町は今後、希望者に対して血液検査を行うことにしています。

また、岡山県の調査で円城浄水場の上流に置かれていた使用済み活性炭がPFASの発生源である可能性が濃厚となっていますが、浄水場の周辺の土壌がどれほど汚染されているかは分かっていません。

要請書では住民への血液検査や健康管理、それに汚染土壌の調査と除去について技術的支援や費用の補助を求めています。また再発を防ぐため、PFASを含む廃棄物の管理・処理についての規制を強めるよう求めています。今回の要請に対し環境省の担当者は「真摯に受け止め、検討したい」と回答しています。