「ミュージカルアカデミー」の開校式で各クラスの紹介をする在籍者=佐賀市のエスプラッツホール

 演劇やダンス、歌などの表現力を磨き、佐賀で舞台づくりを学べる「ミュージカルアカデミー」の開校式が5日、佐賀市であった。1月に新作ミュージカル「佐賀の夜の夢」を成功させたメンバーに初心者も加わり、佐賀を文化・芸術の発信地にする構想の推進を担う。

 アカデミーは演技・表現、歌、ジャズダンス、バレエなど8クラスを設け、曜日ごとに同市の「スタジオ風のたね」で稽古する。「佐賀の夜の夢」を手がけた「ミュージカル県SAGAプロジェクト」の栗原誠治代表ら7人が指導し、外部講師も迎える。既存の「ティーンズミュージカルSAGA」などと共に学ぶクラスもある。

 「佐賀の夜の夢」のメンバーから継続を希望する声が上がり、舞台づくりを学べる発展的な場として立ち上げた。50人以上が在籍しレッスンは始まっているが、随時募集もしている。

 開校式では栗原代表が「技術を基礎から学び、『発表会』ではなく『作品』を届けるチームとして世界に爪痕を残したい」とあいさつ。夫と入校した乗富千尋さん(40)=大川市=は「『佐賀の夜の夢』を見て、一般人でもミュージカルの舞台に立つチャンスがあることに夢を感じた」とやる気をみなぎらせていた。(志垣直哉)