糖尿病の予防につながるエクササイズを参加者と実践する小島基靖助教(中央)=佐賀市のメガネのヨネザワ佐賀本店

 専門家が健康のための助言をする「健康ほっとセミナー」(佐賀新聞社主催、メガネのヨネザワ共催)が25日、佐賀市下田町のメガネのヨネザワ佐賀本店であった。佐賀大医学部附属病院肝臓・糖尿病・内分泌内科の小島基靖助教が、糖尿病の治療や予防につながる食事と運動の工夫を約50人に伝えた。

 主に、食べ過ぎや運動不足などによる2型糖尿病について解説。糖尿病の怖さを「初期は自覚症状に乏しく、治療せず放置して、症状が現れた時には合併症が進行していることが多い」と指摘し、早期治療と定期的な受診、重症化予防の必要性を強調した。

 治療・予防の基本には食事と運動を挙げた。食事は、野菜、タンパク質、炭水化物の順にゆっくり食べることで血糖値が緩やかに上昇し、少量でも満腹感が得られると説明。「佐賀ではミカンやイチゴの季節に血糖値が急上昇する患者もいる」と果物にも注意を促した。

 いすに座ってできる簡単なエクササイズも参加者と実践し「少しの運動でも効果はあるといわれる。日々の生活を少し変えるところから予防を」とアドバイスした。(志垣直哉)