参加した高校生を前に、北部九州総体をPRするさがまるのメンバー=佐賀市のSAGAアリーナ

 第62回佐賀県高校総合体育大会が24日に開幕した。7、8月に佐賀県などで開かれる北部九州総体に向け、県内の高校生でつくる活動推進委員会生徒委員会「さがまる」の活動も熱を帯びている。24日に佐賀市のSAGAアリーナで行われた総合開会式では、これまでの活動を紹介し、北部九州総体をPRした。

 さがまるのメンバーは県総体で各会場に足を運び、全国切符を懸けた熱い戦いを目に焼き付ける。そして、さがまるが現場で取材し、感じたことをまとめる。「県総体編」では、現場の臨場感や県総体で頑張る選手たちの思い、鼓動を観戦記として伝えていく。

 

■総合開会式・観戦記 忘れられない場所に

 5月24日、ついに高校総体が開幕しました。会場に入場した時の高揚感はすごく、会場の明るいライトに照らされる高校生はとても輝いていました。高校生たちの熱気が会場を包み込み、選手ではない私にも伝わってきました。

 式では、佐賀北高出身で現在佐賀バルーナーズで活躍中の角田太輝選手が、かつて高校総体で躍動した姿をテーマとした演劇を佐賀東高が披露しました。

 北部九州総体のテーマ「ありがとうを強さに変えて」より、演劇部全員で「ありがとう」と叫ぶあの声に胸が締めつけられました。県内の校旗が掲げられた選手宣誓では、唐津南高と佐賀女子高のバドミントン部の選手による宣誓がとても力強く、選手たちの強い意志が感じられました。

 総体は高校生活最後の大会となります。悔いの残らない試合にしたい。チームメートと1試合でも多くの試合がしたい。1秒でも長くコートに立ちたい。高校生のいろいろな気持ちが感じとれるあの場所、総合開会式は私にとって忘れられないものとなりました。

 北部九州総体に出る高校生のサポートをし、見に来た観客の皆さんにもっと多くの感動を味わってもらいたいという気持ちがさらに強くなりました。北部九州総体まであと少し、私にできることを探し、全力で頑張ります。(佐賀農高・佐保朱音)