リバプールでの1年目を終えた遠藤航は、当初の懐疑論を払拭し、昨年12月からはほぼ不動のアンカーとして奮闘。期待を上回る活躍を見せた。

 だが、ユルゲン・クロップの長期政権に終止符が打たれ、アルネ・スロット新監督の下で臨む来シーズンに向けた今夏の補強では、中盤のテコ入れが必要だと見られているようだ。

 その候補として取り沙汰されているのが、スロットが率いていたフェイエノールトで昨シーズンまでプレーし、現在はベンフィカで10番を背負うトルコ代表MFオルクン・コクチュだ。

 リバプールの地元メディア『Liverpool Echo』は「アルネ・スロットの最初の移籍が示唆された、オルクン・コクチュにはあるがリバプールの4選手にはないもの」と題した記事を掲載。次のように綴った。

「リバプールが2023年の夏に完全移籍で獲得した選手はわずか4人であり、全員がMFだったにもかかわらず、クロップ監督にとって、同クラブでの最後のシーズンを通して最大の課題となったのは、中盤での選択肢のバランスを取ることだった」
【画像】「行儀がよい」と現地で話題となった遠藤ファミリー
 記事は「レッズは夏のシーズン開幕に先立ち、すでに多くの選手の獲得が噂されている。一人は元フェイエノールトの主将オルクン・コクチュだ」と報道。昨夏に、獲得寸前でモイセス・カイセドとロメオ・ラビアをチェルシーに奪われた件に触れて、こう言及した。

「エンドウとライアン・フラーフェンベルフがその穴を埋めたが、それでもバランスは取れていなかった。エンドウのシーズンを通した成長は印象的だったが、本格的にスタートするまでに12月初旬までかかった」

 同メディアは、「クロップ監督は、才能はあるが欠陥のあるグループを後に残した。各選手にはそれぞれの長所があるが、スロットの下で不可欠な選手とみなされる可能性が高いのはマカリステルだけだろう」と指摘。こう主張している。

「コクチュはリバプールの選手と比べ、最もオールラウンドな選手の一人であることがわかる。最も優れた数値を持つマカリステルを除けば、コクチュ最も多様性」

 そして、「エンドウよりもはるかに優れている。この日本人MFは守備のアクションや前を向く速さでは優れているが、突破力が欠けている」と比較している。

 新指揮官の教え子である万能型MFの補強に、期待を寄せているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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