プレミアリーグという世界最高峰の舞台、リバプールという世界最高級のクラブで過ごしたシーズンは、遠藤航にとってどのような一年だったのだろうか。

 昨年8月、遠藤はシュツットガルトからユルゲン・クロップ監督率いるチームに加入した。モイセス・カイセド、ロメロ・ラビアと、クラブが若手有望株を相次いで獲り逃した後での補強とあり、日本代表キャプテンには懐疑的な目が向けられた。

 実際、秋ごろまでの遠藤は思うように出場機会を得ることもできず。だが、12月に入って毎試合のように中盤で奮闘。クラブの月間最優秀選手にまで選出されるほど評価され、1月のアジアカップで戦列を離脱した際には惜しまれるほどの地位を築く。2月にはリーグカップを制し、リバプールで自身初のトロフィーも手にする。

 その後はチームに欠かせないひとりとなった遠藤だが、徐々に疲労の色が濃くなると、低調なパフォーマンスを批判されることも。シーズン終盤に入ってチームがポイントを落とすようになり、リーグのタイトルレースから脱落したこともあって、再び厳しい声が寄せられるようになった。
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 浮き沈みのあった遠藤のシーズンを、地元メディアはどう見たのか。リバプール専門サイト『This Is Anfield』は5月26日、平均採点7.21だった遠藤について、「シュツットガルトから加入したとき、エンドウがこれほど活躍すると予想した人は多くない。だが、43試合に出場し、カルトヒーローのようになった」と報じている。

「ドミニク・ソボスライのように、シーズン終盤は疲労があり、影響力が弱まった。だが、粘り強い存在感で、重要な局面で大事なスタメンであることを証明した」

 当初の見方を覆す活躍を見せた遠藤だが、来季に向けてリバプールは「守備的MFの補強が必要」とも言われている。2024-25シーズンは、日本代表主将にとってどんなシーズンとなるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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