レアル・マドリードは、リーベル・プレートに所属するU−17アルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノの獲得に近づいているようだ。3日付で、スペイン紙『マルカ』が報じている。


 白い巨人の“エル・ドラド探検”は、またしても成功を収める見込みという。ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、エンドリッキと南米に眠る才能を発掘してきたレアル・マドリードが目下獲得を目指しているのが、リーベル・プレートに所属する16歳のMFフランコ・マスタントゥオーノだ。テクニックに秀でるレフティは、今年2月にクラブ公式戦最年少得点記録を塗り替えた他、14歳でU−17アルゼンチン代表に、15歳でU−20アルゼンチン代表(出場機会はなし)に飛び級で選出されるなど、疑う余地のない逸材である。


 マスタントゥオーノに対しては、かねてよりバルセロナやマンチェスター・シティなども熱視線を注いでいたものの、常にポールポジションに立っていたのはレアル・マドリードだった。そして『マルカ』によると、「エル・ブランコの優位は変わらないまま、まもなく決着がつきそう」とのこと。実際に、ここ数日で両クラブの上層部同士の会談が増えていると報じている。


 ただ、今後の焦点となるのは、数カ月前に改善された契約解除条項と指摘。リーベル・プレートは、2026年限りで切れる同選手の現行契約の期間は延長せずに、契約解除金を4500万ユーロ(約74億円)にまで引き上げたわけだが、この金額がネックとなっており、適正価格ではないと考えるレアル・マドリードは、減額のために獲得を先延ばしにすることも視野に入れている模様。また一方で、バルセロナは財政事情を考慮して撤退したことを併せて伝えている。


 4500万ユーロ以下での獲得に向け、折り合いを付けることを望むレアル・マドリードは、アルゼンチンの“金の卵”を手中に収めることができるのだろうか。お得意の若手発掘戦略の結末に注目が集まっている。