かつてアーセナルなどで活躍したエマニュエル・プティ氏が、古巣クラブにイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの獲得を進言した。22日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が同氏のコメントを伝えている。


 イングランドサッカー協会(FA)は21日、EURO2024に向けた直前合宿に臨むイングランド代表のメンバー33名を発表。バイエルンに所属するFWハリー・ケインやレアル・マドリードに所属するMFジュード・ベリンガムなどの主力選手が選出された一方、指揮官を務めるガレス・サウスゲート監督は、アヤックスに所属するMFジョーダン・ヘンダーソンやラッシュフォードらを外す決断を下した。


 この決定を受けて、アーセナル所属時代にチームのリーグ優勝やFAカップ制覇などに貢献したプティ氏は、ベッティンググサイト『BoyleSports』にて、「ラッシュフォードはアーセナルで通用するだろうかって?紙をくれ、今すぐ彼のためにサインさせてくれ」とコメントし、古巣に対して同選手の獲得を進言した。また、「ユナイテッドではみんな惨めな姿を見せている。私はファンに何が起こったか見てきたし、彼のフラストレーションも理解している」と述べつつ、「だから、もしラッシュフォードが移籍を望むのであれば、アーセナルでのプレーは大歓迎だし、その扉は開かれている」と見解を示している。


 一方、『フットボール・ロンドン』は異なる主張を展開した。ラッシュフォードが本来のパフォーマンスを発揮できていないと指摘したものの、「ラッシュフォードがユナイテッドの選手でない未来を想像するのは難しい。彼は少年時代からクラブのサポーターであり、街の人気者でもある」と説明。続けて、「イングランド代表からの落選は、このウインガーが“傷物”であることを示唆している」と厳しい言葉を送り、「彼を『エミレーツ・スタジアム』に呼び寄せるためにアーセナルが支払わなければならない金額を考えれば、その価値は確実にない」とプティ氏の考えを一蹴している。