ラ・リーガ第38節(最終節)の残り4試合が現地時間26日に開催され、2023−24シーズンの全日程が終了した。


 優勝をはじめ、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権、ヨーロッパリーグ(EL)出場権、カンファレンスリーグ(ECL)出場権といった欧州カップ戦の出場チームに加え、降格3チームも最終節を前に決定していた今季のラ・リーガ。唯一残されていた得点王(ピチーチ)の座は、最終節にハットトリックを達成したジローナのFWアルテム・ドフビクが「24ゴール」で手にした。


 ラ・リーガを制したレアル・マドリードは、FWカリム・ベンゼマの退団と相次ぐ長期離脱者によって不安視されていたが、終わってみれば敗戦はわずかに「1」と、安定した戦いを披露。MFジュード・ベリンガムも早々にフィットし、気づけば独走モードに。最終節直前にはMFトニ・クロースの引退というサプライズもあったが、最終戦は良い雰囲気の中で幕を閉じた。


 また、紆余曲折がありながらも2位でシーズンを終えたバルセロナは、こちらもケガ人に苦しみながらシャビ・エルナンデス監督が下部組織の若手を抜擢。しかし要所で結果を残せず、二転三転の末に指揮官の退任が決定した中で迎えた最終節に、その抜擢された若手のひとり、フェルミン・ロペスが恩師に報いるゴールを挙げて餞の白星を届けた。


 そして、今季のラ・リーガを面白くしたジローナが3位となり、最終節も7−0と大勝。CLに参戦する来季に向け、どれだけの戦力を保持できるのかオフの動きに注目が集まる。上位陣では3強の座を明け渡す格好となったアトレティコ・マドリードが4位で来季のCLへ。そのアトレティコには及ばなかったものの、アスレティック・ビルバオが5位でフィニッシュし、久保建英の所属するレアル・ソシエダと共にバスク勢のEL参戦が決定。カンファレンスリーグには7位のベティスが回る。


 最後に降格は、カディス、アルメリア、グラナダの3チーム。内容が良い時にも勝ち点を積み重ねられないまま、試合数を消化してしまった。


◼︎試合結果

▼5月24日(金)

ジローナ 7−0 グラナダ


▼5月25日(土)

オサスナ 1−1 ビジャレアル

レアル・ソシエダ 0−2 アトレティコ・マドリード

アルメリア 6−1 カディス

ラージョ・バジェカーノ 0−1 アスレティック・ビルバオ

レアル・マドリード 0−0 ベティス


▼5月26日(日)

ヘタフェ 1−2 マジョルカ

セルタ 2−2 バレンシア

ラス・パルマス 1−1 アラベス

セビージャ 1−2 バルセロナ


■順位表

※()内は勝ち点/得失点差

1位 レアル・マドリード(95/+61)

2位 バルセロナ(85/+35)

3位 ジローナ(81/+39)

4位 アトレティコ・マドリード(76/+27)

───────CL出場圏───────

5位 ビルバオ(68/+24)

6位 レアル・ソシエダ(60/+12)

───────EL出場圏───────

7位 ベティス(57/+3)

───────ECL出場圏───────

8位 ビジャレアル(53/0)

9位 バレンシア(49/−5)

10位 アラベス(46/−10)

11位 オサスナ(45/−11)

12位 ヘタフェ(43/−12)

13位 セルタ(41/−11)

14位 セビージャ(41/−6)

15位 マジョルカ(40/−11)

16位 ラス・パルマス(40/−14)

17位 ラージョ・バジェカーノ(38/−19)

───────自動降格圏───────

18位 カディス(33/−29)

19位 グラナダ(21/−32)

20位 アルメリア(21/−41)