東京・南町田グランベリーパーク内にあるスヌーピーミュージアムでは、スヌーピーをはじめとした『ピーナッツ』関連の展示がされているだけではなく、オリジナルグッズの販売や、さまざまなワークショップが開催されていることをご存知だろうか?

ミュージアム施設内の一室で行われるワークショップでは現在、スヌーピーのぬいぐるみづくりのプログラムを開催している。自分の手でつくれるとあって、受付開始すぐに定員になるほどの人気を誇る。そんな人気のワークショップに、2024年6月より“ウッドストック”が仲間入りするとの情報が!

スヌーピーミュージアム

スヌーピーミュージアム

個性豊かなキャラクターあふれる『ピーナッツ』のなかでも、最も小さくてかわいらしく、ちょっぴり謎に包まれた “黄色い小鳥”。それがウッドストックである。スヌーピーのそばにちょこんといたり、パタパタと飛びまわったりしているイメージだが、元々は名前も付いていないキャラクターだったそうで、その名は1969年8月にアメリカで開催された『ウッドストック・フェスティバル』(ボブ・ディランやジミ・ヘンドリックスなど著名なアーティスト30組以上が出演)に由来するのだとか。そうして誕生したウッドストックは、今では多くのファンを魅了し、スヌーピーミュージアム内の展示やグッズでもたくさん目にすることができる人気のキャラクターのひとつだ。

ぬいぐるみのワークショップはこれまでスヌーピーのみでの開催となっていたが「他のキャラクターもつくってみたい」との要望を受けて、新たに追加することにしたのだそう。そこで白羽の矢が立ったのが、そう、このウッドストックである。

ワークショップルームへ潜入!

室内に入ると、ワークショップに使うセットが1名分ずつデスクの上に並べられていた。それに加えて必要なものを揃えるため、「前のワゴンからTシャツ、バンダナ、ペレット袋、巾着の4つを選んでお持ちください」と案内いただき、まずはそちらへと向かう。ワゴンには一式セットが陳列されていて、それがすでにかわいい!

それぞれ複数種類が用意されているので、そこからひとつずつチョイス

それぞれ複数種類が用意されているので、そこからひとつずつチョイス

コミックの1シーンがプリントされたペレット袋

コミックの1シーンがプリントされたペレット袋

なかでも“ペレット袋”というなんだか聞きなれないモノは、小さな座布団のような少し重みのある袋にコミックの1コマが描かれている。これだけでもずっと見ていられるなぁと思いながら、どんな用途があるのかと聞いてみたら「こちらはぬいぐるみの中のおしりに敷いて、座りをよくするための重りです」とのこと。これ、ぬいぐるみの中に入れちゃうんですって……。入れずに持ち帰りたいと思ったのは、私だけではなかったはず。

我々が選んだのはこちら。Tシャツとスカーフは茶色に統一しました

我々が選んだのはこちら。Tシャツとスカーフは茶色に統一しました

さて、ワゴンで一式選んで座席へと戻り、オーダーシートに必要事項を記入したら早速スタート。このワークショップでは綿入れの作業をするため、ぬいぐるみのボディはあらかじめ準備されているのだが、いくつものパターンによって制作されていることや、縫い合わせた様子、目や口の部分のつくりなど、普段見ることのできないまさに“裏側”も覗くことができる。

ウッドストックのぬいぐるみパーツ

ウッドストックのぬいぐるみパーツ

左が綿入れ前のボディ、右が裏返したもの。パーツの縫い目がよくわかる

左が綿入れ前のボディ、右が裏返したもの。パーツの縫い目がよくわかる

作業台の上には綿が多めに入ってパンパンしたもの、綿が少なめでフニャッとしたものがそれぞれサンプルで置かれているので、手触りをチェックしながら自分がつくりたいぬいぐるみをイメージしよう。まずは頭の先にあるトサカの部分から綿入れを進めていく。

綿の容量によってぬいぐるみの触り心地も変化する

綿の容量によってぬいぐるみの触り心地も変化する

トサカの先は細いため、作業台に置かれている棒でグイグイっと押し込んでいく。苦戦しているとスタッフさんから「お手伝いしましょうか」とお声かけいただいた。体験者の様子を見ながら、状況に合わせてサポートしてくださるので安心して作業が進められる。ちなみに最後の作業となる針を使った縫い合わせもお任せできるので、子供でも安全に楽しくワークショップが体験できるというのもうれしいポイントのひとつだ。

トサカの先まで綿が詰まっているのか入念にチェック

トサカの先まで綿が詰まっているのか入念にチェック

手先も二手に分かれているので、棒を使ってグイッと綿を押していく

手先も二手に分かれているので、棒を使ってグイッと綿を押していく

トサカを終えたら顔、手、足と順番に自分の好みの量の綿を詰めて、いよいよおしりにペレットを敷く。実際に座らせてバランスを見ながら、最後におなかの部分の綿入れを済ませたら、縫い合わせていただき、毛並みを整えるようブラッシングして作業完了!

背中の縫い合わせはスタッフさんにお任せ。なお自分でやりたい場合はその旨を伝えよう

背中の縫い合わせはスタッフさんにお任せ。なお自分でやりたい場合はその旨を伝えよう

かと思いきや、もう少し作業があるので、室内の一角に置かれたドッグハウスとバスタブにウッドストックを連れてくるようにと案内が。ドッグハウスは金属探知機になっており、針などがぬいぐるみの体内に残ってないかチェックできるとのこと。またバスタブではシャワーがエアダスターになっていて、ブワッと強めの空気圧によりぬいぐるみに付着した細かいほこりを飛ばす役割を持っているという。フォトジェニックなエリアでもあるので、ここで写真に収めるのもOK。他の体験者と譲り合いながら撮影しよう。

金属探知機にもなっているドッグハウス(鳴りませんでした)

金属探知機にもなっているドッグハウス(鳴りませんでした)

エアダスターのシャワー(細かい綿が飛んでいきいました)

エアダスターのシャワー(細かい綿が飛んでいきいました)

そして残るは最後の作業、最初に選んだTシャツとバンダナを着せていこう。Tシャツにはオーダーシートで記入したテキストが印刷されていて、これで世界でたったひとつのぬいぐるみが完成だ。

日付が入った「出生証明書」もいただきました

日付が入った「出生証明書」もいただきました

なんとこのぬいぐるみ、日付が入った出生証明書つき。自分でつくりあげた、自分だけのウッドストック。一緒に体験をした皆さんのぬいぐるみと見比べるのも楽しく、笑顔になってワークショップをあとにした。

期間限定の「スヌーピー缶バッジ制作」も体験

スヌーピー缶バッジ制作

スヌーピー缶バッジ制作

スヌーピーミュージアムでは現在、期間限定で「スヌーピー缶バッジ制作」の体験もおこなっている。さきほど体験したぬいぐるみワークショップは事前予約必須だが、こちらは予約不要(1回500円)。缶バッジの素材が入ったガチャガチャにワンコインを入れ、出てきたデザインに好きなアルファベットシールを貼って、機械でプレスし、できあがり。

正直言って本当に簡単な作業なのだが、これが案外楽しかった……!ちなみにこちらもスタッフさんが丁寧に手順を教えてくださるので心配なし。デザインは6種類。ガチャガチャの機械からどのデザインが出てくるかはランダムのお楽しみだ。

どのデザインが出てくるか……(どれもかわいい)

どのデザインが出てくるか……(どれもかわいい)

6文字まで入れられるので「SPICE」をチョイス

6文字まで入れられるので「SPICE」をチョイス

ガチャガチャからランダムで出てくるデザイン6種類

ガチャガチャからランダムで出てくるデザイン6種類

「ウッドストックのぬいぐるみワークショップ」(7月開催)は6月8日19時から予約開始。8月の開催日程については準備が整い次第公式サイトで発表予定。「スヌーピー缶バッジ制作」は7月12日(金)までの期間限定で開催中のため、気になる方はぜひこの機会に足を運んでみては。

スヌーピーミュージアムの入場券は、イープラスにて販売中。

(C) 2024 Peanuts Worldwide LLC
文・写真=SPICE編集部