藤井聡太名人(21)=王将含む全8冠=の2勝、豊島将之九段(34)の0勝で迎えた将棋の第82期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第3局は8日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルビルで第1日が指され、午後6時50分、先手の藤井が45手目を封じて指し掛けた。

 戦型は雁木(がんぎ)となり、藤井は右銀を2筋の飛車と絡めながら前線に繰り出す古典的な棒銀戦法を採用。

 対する豊島は34手目に1時間47分、40手目に2時間13分の大長考を決行。藤井も指し掛け時刻から自己最長の22分に匹敵する20分の超過後に封じる意思を示すなど、名人戦らしい重厚な進行となった。

 対局は9日午前9時に再開する。