職人たちが制作した家具の展示販売会、シズオカKAGUメッセがツインメッセ静岡(静岡市駿河区)で12日 開幕しました。会場には、現代の生活スタイルに合わせ工夫を凝らした商品が数多く並べられました。


静岡県内外から64の業者が参加


このイベントは、家具の魅力を感じてもらおうと静岡県家具工業組合が毎年開いていて、70回目の節目となった2024年は県内外から64の業者が参加しています。


生活になじむことを考えたデザイン


近年、棚やタンスといった箱物家具の需要が落ち、現代の生活スタイルに合わせた新しいアイデア商品へのニーズが高まる中、会場で多くみられたのが仏壇です。

齊藤力公 リポーター:
こちらのブース、リビング家具のメーカーなんですが、並べられている商品はすべて仏壇となっています

こちらの家具メーカーでは、仏間がない現代の住宅のスタイルに合わせ日常の生活になじむようコンパクトな仏壇を手掛けています。洋風の棚の上などの家具やインテリアと調和するようデザインもシンプルなものにしています。

藤原木工・藤原茂 社長:
従来の仏壇ですとどうしてもどこか厳かとか暗い感じがありますけど、今生きている人たちの生活に入ってくるという意味で、軽いコンパクトっていうような生活になじむということを考えたデザインのつもりでいる


一般公開は15日と16日


ほかにも家具を作る際に余った木を使って樽熟成をしたような酒を味わえるアイデア商品や、座り心地の良さを考え背もたれや座面が深く削られたイスなどもあり、来場者が興味深そうに見ていました。

来場者:
デジタルと昔ながらのアナログを両立させながら新しい展開をしているというのが(イスに)座ってすぐに感じましたので素晴らしいなと

静岡県家具工業組合・望月嘉朗 理事長:
昔のように、あるテーマのものを作ってもある方に認めて頂いてもある方にはあまり興味もたれないとか非常に難しい時代になっていますので、色んな業種の方といろんな情報交換をしていろんなところに販路を広げて、そういうところで販売チャンスをつくれないかというのが一つあります

シズオカKAGUメッセは6月14日まで販売店など事前登録した人などの招待日で、15日と16日には一般公開されます。