tbc NEWS DIG、4月のニュースランキングで1位になった記事は、「まるでエイリアン、新種の化石に漁師の名前」でした。宮城県南三陸町で見た目がエイリアンのような古代生物の新種の化石が発見されました。見つけたのは、化石発掘体験ツアーなどで町を盛り上げようと活動する男性で、このニュースの放送後、ツアーの参加者が増えたと言います。そのワケは…。

化石の名前になったのは漁師の男性

2022年、宮城県南三陸町で見つかり、今年3月に「新種」と発表された化石「パリシカリス・ナオヤイ」。この化石を発見したのが、南三陸町歌津の漁師の高橋直哉さん(43)です。

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高橋さんは漁師として働く傍ら、2018年から南三陸町歌津で化石発掘体験ツアーを開催するなど化石を活用して町を盛り上げようという活動にも取り組んでいます。新種の化石の種名「パリシカリス・ナオヤイ」のナオヤという部分は高橋さんの名前からとられています。

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漁師 高橋直哉さん:
「私の名前から取って名前を付けてもらったというのはえーっと、ちょっとびっくりした。でも本当に嬉しかった」

新種と発表された化石はおよそ2億5千万年前の甲殻類の仲間で「のうとう類」と呼ばれていて復元模型を見ると「まるでエイリアン」です。

「のうとう類」の復元模型

今回のニュースの放送後、高橋さんが開催する化石発掘体験ツアーへの申し込みが次々と舞い込んだということです。参加者は、なぜ増えたのでしょうか。

自分の名前を「新発見の化石」に!

ゴールデンウイーク期間中の4月28日、南三陸町歌津の化石発掘体験ツアーに集まった40人の親子連れ、県内はもとより東京や福島からもやってきました。

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参加者の親子、父親が子どもに何やら話しています。

参加した親子の父:
「(新種の化石)見つけたら名前つけようかね」

高橋さんが発見した新種の化石「パリシカリス・ナオヤイ」に、高橋さんの名前がついたこともあり、参加者は新発見を目指して夢中になって探しました。

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「先生」のもとには次々と「鑑定」依頼が…。

参加者:
「南三陸でああいった新種のものが発見されたのは素晴らしいことだと」
新種探しに7回目挑戦の子ども:
「先生になれたらなとか、もっとすごい化石が見つけられたらなと思っています」

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漁師 高橋直哉さん:
「もっと化石の楽しさだったり素晴らしさだったりをどんどん南三陸から発信していきたいですね」

漁師 高橋直哉さん

普段は、土日と祝日に行われている発掘体験ですがGW期間中は予約がすべて埋まるという盛況ぶりでした。

tbc NEWS DIG 4月のランキング

1位 “まるでエイリアン”新種の化石に漁師の名前
2位 なぜ4月1日生まれは“早生まれ”なのか
3位 知的障害がある青年の描く世界
4位 女性を車に監禁の疑い 男を逮捕 仙台
5位 倉庫一棟全焼 住宅などにも延焼 石巻

TBC

6位 きっかけは母の涙
7位 「消滅可能性自治体」宮城で19市町該当
8位 国道45号線で車3台の事故 2人けが
9位 黄砂がまたも日本列島に飛来か
10位 田んぼの中に突然「謎の白い影」