宮城県南三陸町の震災伝承施設311メモリアルでは、1960年5月24日に発生したチリ地震津波について、仲松敏子さん(81)が来館者に自身の経験を語りました。仲松さんは当時、高校三年生でした。
しづがわ民話の会 仲松敏子さん:
「命はてんでんこいつでも命はてんでんこと思って」
![](https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/6/9/-/img_6918ccbf64601c3afc4f06b74fe636d1118265.jpg)
チリ地震津波では、旧志津川町で県内で最も多い41人が犠牲となりました。仲松さんは当時を振り返りチリ地震津波は川から静かに流れてきたので初めはみんな危機感を持たなかったようだが、とにかく高台を探してすぐ逃げることが何より大切だと話しました。
講話を聞いた人:
「どんなに静かな津波の高さでもその(逃げる)意識は持ったほうがいいんだなと。自分の身は自分で守ることが大切だと感じた」
![](https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/4/d/-/img_4dbea4d2293f008995e07d18e6631bac110659.jpg)
しづがわ民話の会 仲松敏子さん:
「人間て年数が経つとその恐ろしさもだんだん薄れてきますけど、できるだけたまには思い出したり、本やテレビを見たりして緊張感は持ってるようにしている」
南三陸311メモリアルでは当時の新聞からチリ地震津波の教訓を学ぶ特別企画展が31日まで開かれています。