ダニエル太郎、世界6位を苦しめるもセットカウント1-3で敗れる
5月26日、今年2つ目のグランドスラムとなる「全仏オープン」(フランス・パリ)の男子シングルス1回戦が行われ、ダニエル太郎(エイブル/世界ランク80位)は第6シードのアンドレイ・ルブレフ(同6位)と対戦。2-6、7-6(3)、3-6、5-7で敗れ、2年連続の初戦突破とはならなかった。



31歳のダニエルは、4月のクレーコート・シーズンでなかなか上位には食い込むことはできなかったものの、ここまでツアーとチャレンジャー大会で計7大会に出場し実戦を積んできた。

4年連続8度目の全仏オープンの初戦は、世界6位のルブレフが相手。前哨戦のATPマスターズ1000マドリードでは、今季2つ目のタイトルとなるツアー通算16勝目を挙げている。

直接対決では、クレーコートで行われたツアー下部大会や2017年の全仏オープン予選決勝では2勝を挙げているものの、2019年以降のツアー大会では2連敗中。直近の対戦となる2022年4月のATP250ベオグラード準々決勝では3-6、3-6で敗れている。

2年連続での初戦突破を狙うダニエルは、試合開始からルブレフの強打とコート深くへのショットに苦しむ。タフなラリー戦を強いられ、我慢強くプレーしていたものの第6、第8ゲームをブレークされて2-6でセットを失った。

続く第2セット、ダニエルは最初のサービスゲームをキープしてルブレフにリズムを与えず。第3ゲームではファーストサーブが入らないルブレフからチャンスを握った。だが、10分以上にもつれた末に6度のブレークポイントをものにできずにキープされてしまう。その後はルブレフも集中力を取り戻してピンチを迎えたが、3度のセットポイントをしのぐと、タイブレークを制して7-6(3)とセットを奪い返した。

しかし、第3セットでは第3ゲームでブレークを許してリードを許すと、直後のチャンスを生かせず。第9ゲームも落として3-6とセットカウント1-2とあとがなくなった。ルブレフの厳しいショットに最後まで食らいつくダニエルのプレーに会場も盛り上がりを見せるが、第4セットもルブレフからブレークできない。セット終盤までもつれ、第12ゲームで痛恨のブレークを許して5-7と、3時間11分の熱戦の末に敗れた。

3年連続で初戦突破を果たしたルブレフは、2回戦でペドロ・マルチネス(スペイン/同48位)とチアゴ・オースティン・ティランテ(アルゼンチン/同109位)の勝者と対戦する。

著者:Tennis Classic 編集部