房総半島を走る鉄道路線などを運営する小湊鉄道では、5月11日より、「観光急行」にJR北海道で見られた急行列車のヘッドマークを掲出します。

 「観光急行」は、国鉄型車両のキハ40形を使用する急行列車です。同社では、蒸気機関車風の機関車がけん引する「房総里山トロッコ」を運転していましたが、2024年冬に機関車の故障が発生。同年9月末までは運休となる予定です。同社はこの代替として、ボックスシートをそなえたキハ40形を使用し、「観光急行」として代替運行しているのです。

 小湊鉄道が今回掲出するのは、宗谷本線などを走った急行列車のヘッドマーク。5・6月は「天北」、7月は「利尻」、8月は「サロベツ」、9月は「宗谷」を、それぞれ掲出する予定です。

 「天北」は音威子府〜南稚内間で天北線を経由していた急行列車で、「利尻」は宗谷本線経由の夜行列車。この2つはすでに廃止されています。「サロベツ」「宗谷」は今も残る列車名ですが、現在はキハ261系による特急列車となっています。この4列車は、かつてはキハ40系をパワーアップ改造したキハ400・キハ480形で運転されていました。厳密には、小湊鉄道のキハ40形と、JR北海道のキハ400形は、色や側面窓の形などに違いがあります。とはいえ、オレンジ色(いわゆる「首都圏色」)の車両が「観光急行」に充当されれば、宗谷本線急行列車の一般車代走という雰囲気が楽しめそうです。

 観光急行は、土休日を中心に運転。平日ダイヤでは五井〜養老渓谷間の1往復、土休日ダイヤでは五井〜養老渓谷間、上総牛久〜養老渓谷間で各1往復の運転となっています。