伝説のバスケ漫画に出てくる熱いプレーが飛び出した。

 5月25日、横浜アリーナでプロバスケットボールBリーグの年間王者を決める「日本生命B.LEAGUE FINALS 2023-24」の第2戦が行なわれ、連覇に王手をかけていた琉球ゴールデンキングスが広島ドラゴンフライズに63-72で敗北。対戦成績を1勝1敗とし、年間チャンピオンの行方は28日の第3戦に持ち越しとなった。

 25日の第1戦を先勝した琉球。第1クォーター(Q)は相手にリードを許したが、第2Qは序盤からヴィック・ロー、牧隼利の3ポイントなどで点差を詰めると、残り6分54秒で25-25の同点に追いつく。終盤にローの3ポイントが決まり、4点リードで折り返した。

 後半も琉球が先に主導権を握るが、ドウェイン・エバンスを中心に広島の猛反撃に遭い、47-48と1点ビハインドに。第4Qは白熱した展開も、山崎稜の3ポイントやエバンスのジャンプシュートなどが決まり、広島に突き放されゲームを落とした。
  逆王手をかけられた琉球だが、この試合“ミスター・キングス”の魂のビッグプレーが話題となっている。

 ポイントガードの今村佳太とともに、チームの司令塔として攻撃を牽引する34歳は第2Q残り1分15秒、相手ゴールに自ら切り込みドライブインを狙ったが惜しくもリングを外れ、リバウンドでこぼれたルーズボールが琉球ベンチへ。背番号14は迷うことなくボール目掛けて飛び込み、今村にパス。ベテランが必死に生かしたボールを今村は外に展開し、最後はローが3ポイントで射抜いた。

 ベンチに背中を強打しながらも、勝利へ飽くなき執念を見せる岸本のビッグプレーにチームメイトも会場も大興奮。ゴールが決まると、岸本は右手でガッツポーズを作った。

 このプレーにSNS上では「リアル・桜木花道だ!」「岸本のプレー、まんまスラムダンクの31巻(山王工業戦)じゃん!」「熱盛プレーや!」「岸本&今村の流れが、桜木→流川に見えたのは俺だけではないはず!」「これはキングスが勝つフラグ!?」などと、人気バスケットボール漫画『スラムダンク』の名シーンに瓜二つだと、バスケファンから指摘された。

 試合は惜敗したが漫画と似た痺れるプレーを目撃し、ファンは酔いしれている。

構成●THE DIGEST編集部

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