2024年シーズン、2つ目のテニス四大大会「全仏オープン」(5月26日〜6月9日/フランス・パリ/クレーコート)が開幕した。日本からは7名の選手がシングルス本戦に出場しており、大会初日には3年ぶりに全仏に戻ってきた錦織圭と、2年ぶり出場の大坂なおみが共にフルセットで勝利! 望月慎太郎とダニエル太郎はシード相手に奮闘したものの惜しくも敗れた。

 大会2日目には西岡良仁、日比野菜緒、3日目には内島萌夏が登場する。連日現地から生中継するWOWOWでは、戦いを前にした日本選手たちにインタビューを行なった。ここでは本日9番コートの第4試合でベルナルダ・ペラ(アメリカ/世界ランキング74位)と対戦する日比野。明日の試合で予選勝ち上がりのアイリーン・ブリロ・エスコリヒュエラ(スペイン/同302位)と対戦する内島のインタビューを紹介しよう。

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Q:日比野選手の現在のコンディションをお聞かせください。

日比野:クレーシーズンも7週目になるので、クレーコートにも慣れてきて、やっと調子が上がってきた感じで、今はすごく調子が良いです。この全仏オープンで自分のベストなパフォーマンスが出せるのではないかと期待しています。

Q:クレーシーズンに向けてどのような調整をされましたか?

日比野:今年は(4月に)ビリー・ジーン・キング・カップ(国別対抗戦)があったので、クレーコートでの練習は一切できていなかったのですが、ぶっつけ本番で慣れていった感じです。試合を重ねるごとに少しずつフィットしてきています。

Q:初戦の相手・ペラ選手の印象はいかがですか?

日比野:左利きでタイミングの早い選手だと思います。クレーコーターではないと思うので、自分のベストなパフォーマンスが出せれば良い試合ができると思います。

Q:日本で応援しているファンの方にメッセージをお願いいたします。

日比野:いつも応援ありがとうございます。全仏オープンは時差があって、寝不足になってしまうかもしれませんが、日本からたくさんの応援を待っています。よろしくお願いします。
 Q:内島選手は初めての全仏オープン本戦出場を決めました。今の心境をお聞かせください。

内島:この予選の苦しい3試合を勝ち抜くことができて、本当にうれしいです。毎年毎年、予選を勝ち抜く厳しさを教えてくれた大会で、過去2回は予選決勝で負けていました。そのぶん、今回に懸ける思いは強かったので、今はホッとしています。うれしさはこれから込み上げてくると思います。

Q:どのような調整をして今大会を迎えていますか?

内島:直近の岐阜、スロバキア、マドリードと3大会連続で優勝することができて、いつもより試合数が多く疲れもある中で迎えた全仏オープンになりますが、あまり先を意識せずにリラックスして迎えたいです。

Q:現在、キャリアハイとなる世界ランク80位(インタビュー時/現83位)です。好調の要因を教えてください。

内島:特に何かを変えている意識はしていないのですが、メンタル面でしっかりタフに戦うというのを意識して数カ月取り組んでいます。大坂選手はじめ、日比野選手たちに追いつけるように意識して去年から頑張ってきたので、皆を意識しながら続けられているのが要因の一つです。

Q:意気込み聞かせてください。

内島:初めての本戦なので、対戦相手が誰であれ、楽しむことを忘れず、自分らしく最後までファイトしたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします。

インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部

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