生田斗真が、ヤン・イクチュンとダブル主演を務める映画「告白 コンフェッション」が、5月31日(金)に公開される。これを記念して、日本映画専門チャンネルでは「俳優 生田斗真に貫かれる」特集を5〜6月に放送する。本記事では、存在感を放つ俳優・生田斗真の魅力について考察する。
■生田斗真、役者としてのあゆみ
――役者・生田斗真の目は印象的だ。常に新しい役に挑戦し続け、その度に彼の目の印象は変化する。時に瑞々しく輝き、時に怪しく艶かしく光り、時に底が見えないほど真っ黒に沈む。目で語り、目でみせるのだ。――
「恐れず、怯えず、自由に、楽しんで…いろいろな新しいことにチャレンジしていけたら」
この言葉は、「俳優 生田斗真に貫かれる」特集のワンフレーズ。そして、撮り下ろし特別インタビュー番組「生田斗真とヤン・イクチュン、告白する」で、今後の展望を尋ねられた際に生田が放った一言である。
生田は、2010年に公開された映画「人間失格」で、映画初出演にして初主演を務めた。女性たちと恋の遍歴を重ねながら自己破滅的な人生を送る青年役を熱演。孤独で艶やかに濡れた漆黒の目が印象的だった。撮影当時25歳だった生田は、「新しい世界に足を踏み入れたなと感じた」のを今でも覚えているという(引用:「生田斗真とヤン・イクチュン、告白する」)。
その後、「源氏物語 千年の謎」(2011年公開)、「彼らが本気で編むときは、」(2017年公開)、「土竜の唄」シリーズ(2014年〜2021年公開)、「渇水」(2023年公開)…等さまざまな作品で主演に抜擢され、役者として着実に実力と信頼を積み重ねていった。
■男性からも評価される、役者としての存在感
そんな常に“新しい役”にチャレンジしている生田だが、「生田斗真とヤン・イクチュン、告白する」で、自身の中で転機となった映画を聞かれ、「脳男」(2013年公開)だと話している。本作で生田は、並はずれた身体能力を誇りながら、生まれつき感情を持たない殺人鬼“脳男”を演じ切っている。空虚で真っ黒な浮世離れした目が脳裏から離れない。
生田は本作を振り返り、「その当時、瀧本(智行)監督から冗談まじりに『女性ファンは減るかもしれないけど、男性ファンは絶対に増えるから!』と言っていただいて。女性の方が減ったかは分かりませんが、男性の方からお声がけいただくことが明らかに増えたなという感覚があった作品です。その後、『土竜の唄』など男っぽい役が増えていき、与えられる役柄も徐々に青年から大人の男に変わっていった感覚がありますね」と語っている。まさに役者として新しい扉を開いた作品ではないだろうか。
その扉を開いてから約10年、さまざまな役の人生を歩んできた生田が今回「告白 コンフェッション」で挑んだのは、ヤン・イクチュンとの密室での2人芝居。「生田斗真とヤン・イクチュン、告白する」で生田が「ずっと隣で一緒にいてくれたヤン・イクチュンさんとの出会いは大きかったですね。国を超えて友情というか信頼関係を築くことができて」と話すように、この2人だからこそできる“うっかり告白してしまった男vsうっかり告白を聞いてしまった男”のざわ…ざわ…ざわ…独特の空気が漂う緊迫したサバイバルサスペンス。これもまた役者として新しい生田が発見できる。
■共演者も虜にする生田斗真の“目”の演技
ヤン・イクチュンは生田についてこう語っていた。「私がスキーのスティックで目の辺りを刺すような仕草をするシーンがあったのですが、あのときは本当に生田さんは目が見えていないのではないかと思わせてくれました。彼の役は恐怖に囚われていて、だんだん視野も狭くなっていき、目を開けていても暗くなっているような状態だったと思います。そのときの演技がとても素晴らしかったので、こちらも果敢に勇気を持って演技をすることができました。あのシーンは、私自身も演じていて予想ができない感情を味わうことができました。そのときの生田さんの姿がとても強く印象に残っています」。
目の芝居一つで観客だけでなく共演者まで飲み込んでしまう生田。だが、生田は「誰かの期待にちゃんと応えられるのかとか自分が想像していた表現を超えていけるのかとか…本当に日々プレッシャーの中にいるんだなと。毎回やっぱり怖いですね」と本音を吐露していた。そんな不安と葛藤する中でも、生田はこれからもさまざまな新しい役にチャレンジしていき、私たちに多種多様な“目”と“新しい生田斗真”を見せてくれることだろう。
日本映画専門チャンネルでは、生田斗真の撮り下ろし特別インタビュー番組だけでなく、映画初主演作「人間失格」をはじめ生田の主演作や、テレビ初放送の貴重作「Cat in the Red Boots」「SHINKANSEN☆RX 『Vamp Bamboo Burn〜ヴァン!バン!バーン!〜』」、「告白 コンフェッション」の撮影現場に密着したメイキング番組等を2カ月連続で特集放送している。ぜひこの機会にさまざまな生田の目と新しい一面に刮目してほしい。生田斗真のまなざしにあなたもきっと貫かれるだろう。
構成・文=戸塚安友奈
俳優・生田斗真、ヤン・イクチュンを勇気づけた“目”の芝居の魅力
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