ピッチサイドで吠えまくる姿は、現役時代さながら

イタリア代表でW杯優勝メンバーであるジェンナーロ・ガットゥーゾ氏が、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・タアーウンFCの監督に就任することで合意したと『Football Italia』が報じた。

アル・タアーウンFCは、サウジリーグで現在4位につける強豪チーム。かつてミッチェル・デューク(現FC町田ゼルビア所属)も所属していたクラブだ。

ガットゥーゾ氏と言えば、「闘犬」のニックネームを持ち、フィジカルの強さと感情を全面に押し出したプレイスタイルでACミランの黄金期を支えた名選手。監督としての仕事は、2012年に選手兼監督としてスイスリーグのFCシオンを率いたのが最初だ。それ以降、イタリアだけでなくギリシャ、スペイン、フランスなどのクラブの監督を歴任。ハイプレスからのショートカウンターを狙ったり、最終ラインからショートパスを繋いだり、その時々で様々な戦い方を試す戦術家として知られている。その中で特筆すべき実績はナポリ時代のコッパ・イタリア優勝だろう。

しかし近年は、2021年にフィオレンティーナの監督に就任するも、経営陣と補強について対立し、1試合も指揮することなく退任。2022−23シーズンはラ・リーガのバレンシアを率いるも半年で契約解除、2023−24シーズンはリーグ・アンのマルセイユを5カ月で解任と、全くうまくいっていない。果たして来季はサウジアラビアの地で、監督として再起なるか、その活躍に期待したい。