LRT・ライトラインのJR宇都宮駅西側への延伸を計画している宇都宮市は9日、駅の西口周辺地区のあり方について話し合う会合を開き、にぎわいの創出に向けて大まかな将来像が示されました。

宇都宮市は、LRT・ライトラインをJR宇都宮駅の西口から県教育会館付近までのおよそ5キロにわたり延伸することを計画しています。この懇談会は、JR宇都宮駅西口周辺地区のあり方について、事業者や学識経験者、地元の関係団体など官民一体で話し合うもので、今からおよそ25年後の2050年ごろの将来像をまとめた整備基本計画を策定します。駅前広場については、2030年代前半の整備を目指します。

2回目となるこの日の会合には、およそ20人が出席し、JR宇都宮駅西口周辺地区整備基本計画の案が示されました。それによりますと、駅や駅前広場と一体的に周辺の市街地とあわせて、広域的な交流拠点となる「駅まち空間」を整備します。

そして、「駅まち空間」を中心として西側につながる玄関口となる「大通り軸」、東口とつながる「東西軸」、居住空間と駅をつなぐ「南軸」、そして、都市機能を導入するエリアとつながる「北軸」の4つの軸を形成してにぎわいと憩いの空間を創出するイメージが示されました。

さらに、軸の形成に向けて「自動車動線」と「歩行者動線」を設定し、車と人の流れを分けることも提案しています。

出席者からは、「駅まち空間の整備が重要になる」「4つの軸の役割がどうなるのか」といった意見や質問が出されました。今後、議論を進め基本計画として取りまとめる予定です。