WWEの〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟ことイヨ・スカイが「クイーン」の座へまっしぐらだ。

 4月の祭典「レッスルマニア40」では、元盟友ベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落。8か月保持したベルトを失った。当初は仲間のダコタ・カイがベイリーからの王座奪還を強調するも、アスカ、カイリ・セイン、ダコタとの悪女ユニット「ダメージCTRL」は「WWEドラフト」でスマックダウンからロウへの移籍が決定。先週のロウでは早々と女子世界王者ベッキー・リンチに絡んでいたが、16人参加の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントにエントリーされ、「女王」の座を目指すことになった。

 6日(日本時間7日)のロウ(コネティカット州ハートフォード)ではトーナメント1回戦が始まり、イヨは元スマックダウン女子王者のナタリアと激突した。試合前にはX(旧ツイッター)に「ナタリアとリングで再会できるのは楽しみだけど、王冠を手にするのは私だ。ダメージCTRLがロウの女子部門を支配するために、ここにいるんだからね!!」とポスト。女子トーナメントを制し、悪女ユニットでロウ女子戦線を制圧することを宣言した。

 試合ではなぜかセコンドにアスカの姿はなく、カイリとダコタとともに入場。ゴングが鳴ると、スワンダイブ式ミサイルキックで快調に攻め込んだ。みちのくドライバーや雪崩式ブレーンバスターをくらうも、得意のクロスフェースで締め上げ、豪快なダブルフットスタンプをぶち込んだ。

 粘るナタリアからシットダウンパワーボムで見舞われたが、3カウントは許さない。丸め込み合戦で分が悪くなると、場外からダコタがナタリアの気を引いた。これでナタリアのサソリ固めの仕掛けが遅くなり、イヨは体をひねりナタリアの後頭部をコーナーに叩きつけて逆転。すかさずダブルニーから必殺ムーンサルトプレスで圧殺した。

 イヨは舌を出しながら、うすら笑いで勝利をアピール。次回ロウの準々決勝では、シェイナ・ベイズラーvsゼリーナ・ベガの勝者と対戦する。決勝は次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日、サウジアラビア・ジッダ)で、スマックダウンのブロックの勝者と「クイーン」の座を争うが、快勝発進で弾みをつけた。

 一方、ダメージCTRLの仲間アスカも女王トーナメントにエントリー。この日は1回戦でNXTから昇格した新星ライラ・ヴァルキュリアと対戦する予定だったが、イヨの試合後にマイクを握ったダコタは、アスカが負傷で欠場となったことを明かした。

 4日のPLE「バックラッシュ」ではアスカ&カイリはビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルに敗れ、WWE女子タッグ王座を手放した。その際に負傷したのか? カイリも自身のXに「アスカ姉さんはどこ??」とポスト。ライラ戦は代わりにダコタが出撃したが、アスカの不在は気になるところだ。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。