女子プロレス新団体「マリーゴールド」の〝お騒がせ女〟ジュリア(30)が、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で共闘する林下詩美(25)への思いを明かした。

 同大会では2人のタッグで元WWEのSareee、ドイツから初来日する身長181センチのボジラ組と対戦する。団体の命運を占う旗揚げ戦メインイベントを務めるジュリアと詩美は、スターダム時代に団体最高峰ワールド王座の戴冠歴&「プロレス大賞」女子プロレス大賞の受賞歴がある。

 団体の顔としてスターダムを引っ張ってきた2人のコンビは注目を集めており、ジュリアは「自分たちがそれぞれ築き上げてきたものがあるし、これからは自分たちの背中を後輩たちに見せていかなきゃいけない。絶対に負けられないし、詩美と仲間割れしてる場合じゃない」と拳を握った。

 2020年12月の後楽園大会で、当時白いベルトことワンダー王座を保持していたジュリアはワールド王者の詩美と赤白王者タッグを結成。以来、2度目のコンビ結成となる。「当時はお互いチャンピオンで、赤と白どちらがメインかみたいな論争もあった。向こうがどう思ってたかわからないけど、私はめちゃくちゃ意識してたな。試合は詩美の誤爆を受けまくって負けたんだよ」と振り返る。

 昨夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」最終公式戦では、かねて熱望する一騎打ちが組まれたが、詩美の欠場で実現しなかった。「私たちが戦う場所は大きな会場の最高の舞台でって考えてた。でもスターダムではかなわず、これは神様が『まだだ』って言ってるんだなって思ってたんだよ。そんな相手と旗揚げ戦でメインなんて不思議だよな」。今は対戦欲求を一時的に封印し、旗揚げ戦の成功に向けて手を取り合う。

「詩美とは似たような覚悟だったり、大きな決断をしてここに来た。力を合わせなきゃいけないから、とりあえず朝まで飲み明かさないとダメだな。ただ、ここ2年くらいでお酒弱くなったから、詩美についていけるかな…」。女子プロ界を代表するツートップが新団体の針路を示す。