日本ハムの万波中正外野手(24)が11日のロッテ戦(エスコン)で先制適時打を含む2安打2打点の活躍で新庄剛志監督(52)の「1番起用」に応えた。

 0―0の三回2死2塁で迎えた第2打席だった。カウント1―1から相手先発・メルセデスのスライダーを強振した打球は鋭い弾道で左翼線へ。自身6試合ぶりの打点となる先制適時二塁打を放つと第4打席でもこの日2本目の適時打でチームの勝利に大きく貢献した。

 昨季25本塁打を放った長距離砲も直近の出場5試合は19打数2安打5三振。打点、本塁打も「0」と不振気味だった。見かねた新庄監督はその打開策として万波を一番に起用。「(打撃が)小さくなっているから。ガンガン振っていこう」と試合前に声をかけ主砲を送り出した。その指揮官の助言通りフルスイングを心掛け結果を残した。本人にも充実感が漂う。

「監督という立場の人から(助言を)言って貰えるのは背中を押されます。こういう長い不調は今後ないようにしたいです」(万波)

 試合後は指揮官への感謝を口にしながら不振脱出への手応えも掴んだ様子だった。