武豊を背に6連勝をもくろむオーサムリザルト
武豊を背に6連勝をもくろむオーサムリザルト

エンプレス杯2024

[JpnⅡエンプレス杯=2024年5月8日(水曜)4歳上、川崎競馬場・ダート2100メートル]

オーサムリザルト(牝4・栗東=池江泰寿厩舎)

父ジャスティファイ
母ブラッサムド
母の父デピュティミニスター

 父は米国クラシック3冠を達成したジャスティファイ。そして、半姉には米GⅠスピナウェイSを制したシッピカンハーバーがいる良血馬。5戦無敗で重賞初挑戦となるオーサムリザルトが一気のダートグレード制覇を狙う。

 一昨年11月の新馬戦(阪神ダート1800メートル)は好位集団のすぐ後ろでじっくり折り合う優等生の競馬。直線で外に出されると力強いフォームで伸び初陣を飾った。2着クールミラボーが既にオープン馬となっていることからも素質の高さがうかがえる。その後は骨折があり6か月の休養を余儀なくされたが、昨年6月の1勝クラス(阪神ダート1800メートル)、昨年9月の2勝クラス(同)を危なげなく勝利し難なく突破。遠征、左回り、距離と初モノ尽くしだった3勝クラス・晩秋S(東京ダート2100メートル)は、スタートを決め逃げ馬をマークする競馬。楽な手応えで抜け出し2馬身半差の完勝だった。

 そして、オープン初戦のアルデバランS(京都ダート1900メートル)はスタートで出遅れるも後方3番手からリズム重視の競馬。徐々にポジションを上げ4コーナーでは余力たっぷりに先頭へ立つと、2着ハピ(GⅠチャンピオンズC3着)に内をすくわれそうになるも差し返しての勝利。着差以上に余裕たっぷりだった。鞍上の武豊も「早く先頭に立ってソラを使いフワフワしたけど、着差以上に余裕があった。まだ5戦目だし、奥がありそうで今後が楽しみだね」と素質を高く評価している。

 ナイターやコーナー6つの小回りと課題もあるが、あっさり突破しても不思議ないだけのポテンシャルは秘めている。レベルの高い牝馬ダート路線に新星誕生を予感させる走りに注目が集まる。

著者:東スポ競馬編集部