ダービーを制した横山典弘
ダービーを制した横山典弘

 26日の日本ダービーを終えて今年のJRA・平地GⅠは10戦が終了した。年間全24戦のうち4割以上が終わったわけだが…。今、あまりない〝現象〟が起きている。というのも、第1弾のフェブラリーS(ペプチドナイル=藤岡佑)から日本ダービー(ダノンデサイル=横山典)まで、これまで一人として複数のGⅠを勝ったジョッキーが出ていないのだ。

 たとえば、一昨年は福永祐一現調教師が皐月賞(ジオグリフ)の時点でV2(もう一つはフェブラリーS=カフェファラオ)。昨年は、川田がリバティアイランドで牝馬2冠を達成したオークスの時点でV2を決めている。

 日本ダービーが終わった時点でGⅠ複数勝ちのジョッキーが出ていないのは、2013年以来、11年ぶり。13年は続く安田記念で岩田康がロードカナロアに乗り、高松宮記念に続く同年GⅠ2勝目を決め、〝法則〟は終了しているが…。

 果たして今年はまだ「週替わりのヒーロー」が現れるのか、注目していきたい。

 ◆2024年JRA・平地GⅠの勝ち馬と勝利ジョッキー

 2月18日 フェブラリーS=ペプチドナイル・藤岡佑介

 3月24日 高松宮記念=マッドクール・坂井瑠星

 3月31日 大阪杯=ベラジオオペラ・横山和生

 4月7日 桜花賞=ステレンボッシュ・ジョアンモレイラ

 4月14日 皐月賞=ジャスティンミラノ・戸崎圭太

 4月28日 天皇賞(春)=テーオーロイヤル・菱田裕二

 5月5日 NHKマイルC=ジャンタルマンタル・川田将雅

 5月12日 ヴィクトリアマイル=テンハッピーローズ・津村明秀

 5月19日 オークス=チェルヴィニア・クリストフルメール
 
 5月26日 日本ダービー=ダノンデサイル・横山典弘

 6月2日 安田記念 ?

著者:東スポ競馬編集部